プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

戸田善紀

2015-07-04 14:46:04 | 日記
1963年

阪急ブレーブスでは、すでに阪急入りが決まっていたPL学園高戸田善紀投手(18)=1㍍78、75㌔、右投右打=の正式入団発表を、三十日午後四時から大阪市内北区梅田の航空ビル九階レストラン「シルバー」で、母親富恵さん、岡野代表、木地球団顧問、藤井スカウト立ち会いのもとに行った。戸田投手は守口三中時代から大阪府下中学球界きっての好投手といわれ、高校進学のときにもかなり激しい争奪戦が演じられたほどでその素質は当時から高く評価されていた。そしてPL学園に進んでからも期待どおりの成長ぶりで、昨春の選抜大会には二年生ながらエース堀川をよくたすけ、PL学園の甲子園初出場の原動力となった。堀川が抜けたあとも、今春の選抜大会にエースとして出場、首里戦では快刀乱麻を断つピッチングで、奪三振21の新記録を樹立ネット裏につめかけたスカウト連の注目をあつめた。そして三年間に22勝5敗の好成績を収めた。選抜終了後富田林のPL教団本部や南区日本橋の自宅へ近鉄、大毎、阪神、大洋、巨人のスカウト連が連日足を運んだが、昨年からすでに戸田投手の素質を見込んで、下地を固めていた阪急藤井スカウトの熱意にひかれて阪急入りが決まったものである。

戸田投手の話 最初は進学も考えていたのですが、同じ野球をやるなら一度はプロで力を試してみたかった。それに阪急の地味ではあるが、内に秘めたファイトのあるチーム・カラーがボクにピッタリなので阪急へお世話になることにしました。目標は米田さん、梶本兄さんを上回ること。

岡野代表の話 速球を武器とする本格派投手なので大いに期待している。研修期間がなければすぐに第一線へ飛び出してくれる投手だ。
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牧勝彦

2015-07-04 14:30:47 | 日記
1960年

豊橋工高の牧勝彦投手(18)=1㍍77、71㌔、右投右打=はかねてからプロ入りがウワサされ、中日、巨人、国鉄、広島、近鉄などから勧誘を受けていたがこのほど阪神入りが内定した。同投手の力量は今春の甲子園大会当時からスカウト中間では高く評価され、春以来各球団とも豊橋にスカウトを送り積極的な勧誘につとめていた。一時は地元の利を生かした中日か、沢田スカウトがきわめて熱心に足を運んでいた巨人のどちらかと思われていたが、阪神佐川スカウトがこのほど両球団を出しぬいて同投手の後援者である牛田氏を介して交渉をすすめ、その獲得に成功したもの。当初有力視されていた巨人は浜崎、中尾両コーチの同投手に対する価値判断の意見の対立もあって後手を踏んだようだ。同投手は巨体を利した本格派力投型で、今夏の愛知県予選決勝で享栄商に敗れたが、相次ぐ好投をみせウワサに違わぬ好投手との評をとみに高めていたものである。なお同チームの右翼手である牧投手のリリーフをつとめていた鈴木宇成選手(17)=1㍍80、70㌔、左投左打=は早くから勧誘を受けていた広島入りに踏み切った模様である。
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