プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

広瀬宰

2015-07-09 20:00:05 | 日記
1968年

東京オリオンズは二十五日午後二時から、東京南千住の東京スタジアム会議室でドラフト会議第二位に指名した東京農大の広瀬宰(おさむ)(21)=内野手、1㍍75、70㌔、右投右打=の入団を発表した。契約金八百万円、年棒百八十万円(推定)背番号「1」在学中の通算成績は三割三厘、4本塁打、今春のリーグ戦では三割四分三厘でベストテン第二位の好成績をあげており、東京が望んでいた打てる内野手である。すでに十七日大分県佐伯市の自宅で契約はすませているが、河瀬農大監督に付き添われて記者会見に現れた広瀬は、上気した顔で武田球団社長に紹介されると、ぴょこんと頭を下げた。「やる以上はプロでと思っていた。第二位に指名してくれたことは光栄に思っている。どこまでやれるかわからないが、プロの根性を早く身につけたい。ライバルはオリオンズにいる選手全部のつもり。武上(産経)のように体でむかっていく選手になりたい」顔はおとなしそうだが、なかなかのファイトを持っている。発表に立ち会った濃人監督も「守備は申し分ないと聞いているし、さきに入団した有藤との三遊間コンビに期待している」と早くも来シーズンの構想に入れているようだ。肩のよさでは東映に入団した大橋(東映)以上といわれ、守備には定評があり、打撃の方も四年になってからめきめき力をつけ4本塁打はいずれも秋季リーグ戦で放ったものである。
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田中勉

2015-07-09 18:56:04 | 日記
1960年

今夏の都市対抗大会で対日鉱日立戦に剛腕ぶりを発揮した東洋高圧大牟田のエース田中勉投手(21)=三池工出=はこのほど西鉄ライオンズ入りを決意。今大会終了後会社を退社。シーズン半ばから西鉄入りして第一線でマウンドをふむことになる。同投手には早くからプロ球団が一級品とねらいをつけ、地元の西鉄をはじめ中日、南海、広島、東映などの球団が勧誘を行ったが、九州大会第二次予選のころ、家族はパなら地元の西鉄、セなら濃人監督のいる中日と2球団にしぼって熟考していた。しかしその後中日が遠隔地という不利から、わずかに家族との接触をゆるめる間に、西鉄は城島スカウトが連日大牟田の田中家を訪れ本人と家族に接触、とくに父親昌一氏のくどきおとしに成功。内諾を得るにいたった。田中投手は右投げ、右打ち、身長1㍍77、体重69㌔と恵まれた本格派で、得意の球は外角低目をつく速球。それに大小二様のカーブをもっており、難のあったコントロールも最近ではすっかりなおってピッチングに成長のキザシさえみせている。新人王も狙える優秀な投手であるが、西鉄では優勝を目ざして後半戦の追い込みにさっそく同投手を登用する用意でいる。正式契約は十五日ごろ福岡で行われる。
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