プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

近藤重雄

2018-05-26 17:11:37 | 日記
1964年

緒戦の東芝を4安打の1点、最後のいすゞ戦を4安打の完封、あざやかなピッチングだった。「虎若ひとりの投手陣」という定評をみごとにくつがえし、優勝への原動力となった。「トラさんが春から故障で投げられなかったでしょう。ボクが投げなければならないという責任がありましたから懸命でした」毎日二百球のピッチングは欠かさなかったという。永井監督も「近藤はまじめな男で、僕のいうとおり、一生懸命やってくれた。こんにちあるのも彼の努力の結果だ」とベタほめ。何しろコントロールのよいのが強みだ。内外角いっぱいをつくストレート、カーブ、シュートと球質が多く、ぎりぎりのところをよぎっている。東芝にしてもいすゞにしてもはやいところで追い込まれ、くさいタマを打たされ凡打に終っている。「虎若だと思って左を中心に練習していたんだが・・・」という東芝鈴木監督のことばを待つまでもなくスイ星的な出現だ。川崎を席巻した新鋭近藤の右腕は後楽園でも活躍が期待される。二十一歳、石川高校出身。
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