1999年
勝ちゲームの最後をしめくくる150キロの豪速球。うなりをあげるようなそのスピードは確かに豪快そのものだが、球種がカーブと2つだけ。90%以上が直球だから狙い打ちにあってひとたび後手にまわった時、防ぎようのない危険性も十分にはらんでいる。2位西武に0.5ゲームの僅差で迎えた大事な一戦、9月23日の近鉄戦(東京ドーム)は、そんなシュールストロムが、そしてチームが奈落の底に田tら着こまれた悲痛な試合だった。3点リードで迎えた9回表、満を持してマウンドに上がった切り札が自慢の速球をことごとく狙い打たれ、4失点でまさかの大逆転負け、同じ夜、オリックスに敗れ「1・5差」を覚悟していた西武が、この朗報に小躍りして息を吹き返し、ゴールへひた走っている。カーブの他にもう一種類変化球をマスターしてピッチングに幅をつけたい。「緩急の差」は、自分一人でどうにでもあやつれる、投手として最大の武器なのだ。
1999年
「剛球」の持ち主、との評価が高い。2カ月のブランクがあった昨年秋の鴨川キャンプでは、まだその片鱗をうかがい見ることはできなかったが、ゆうに95マイル(152キロ)のスピードボールを投げることができるそうだ。昨年、3Aと同格といわれる、メキシカン・リーグ、モントレーでは、195センチの長身から繰り出す重い速球をビシビシコーナーに決め、イニング1個平均の三振奪取を記録している。ベールを脱ぐ日が近い。
2001年
日ハム時代は、抑えとして52試合に登板し9勝15S。長身から投げおろす投球はスキンヘッドの風貌とともに威圧感がある。巨体をどこまで絞り込んで球速を戻せるかがカギだ。