原爆の絵

2002年08月06日 | 戦争

NHKスペシャル
「原爆の絵・市民が残すヒロシマの記録」
母への鎮魂▽初めて知った娘の最期▽涙で別れた少年
という番組を観た。
今日、8月6日は、広島に原爆が落とされた日ですね。

被爆者が自らの記憶をもとに
原爆投下直後の状況を描いた「原爆の絵」を、
広島市とNHK広島では、
二十八年前に続いて再度募集を始めた。
今回は1000枚集まったという。

はっきりいって私は、
原爆とか戦争の話は苦手です。
避ける傾向にあります。
そのくせ今日も朝から、
(今日は広島に原爆が落ちた日だ)
と思っていた。
そんなこといやなのになんで思っているんだ。
会社で原爆ことを話せる人は誰もいない。
私だって、
休憩時間にそんな話題を振られたら逃げるだろう。

しかし、8月6日は広島に原爆が落ちた日だ。
無視しては暮らせない。
テレビには、
自分の母親と妹が倒れているのを見たが、
確認しないでそこを立ち去った。
次の日そこに行ったらもう何もなかった。
あの親子を確認していればよかったと、
今でも後悔している人が、
そのときの絵を描いた。
その場所の同じ親子と思われる絵が何枚かあった。

小学校が潰れ、沢山の子どもがその下敷きになった。
腕を倒れた柱に挟まれた女の子。
材木の下で動けない男の子。
そんな子を助けられず
今もそのことを悔やんでいる人も絵を描いた。

みんな絵はへただが、心がある。
この人たちは、心に重い何かを持ち続けて生きてきた。

息子のKが高校1年の夏休み、ふたりで広島に行った。
原爆ドームを見て、平和記念館にも行った。
あの日も暑かった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする