心は“ふしぎ”を追いかけて

2002年08月01日 | 生き物

私が生まれた茨城県が、
今日の「にんげんドキュメント」(NHK 21:15)
の舞台だった。

毎週末、
「サイエンス・キッズ」と名付けた自然科学教室を
筑波大学教授を退官した
生物学者の芳賀和夫さん(68)がやっている。
芳賀さんは、子どもたちを筑波の野山に連れ出し、
植物や昆虫を直接触れさせて
自然のいろんなことを教えていた。

戦時中に父親を失い、山形に移り住んだ芳賀さんは、
地元の言葉がしゃべれず、
子どもたちの輪から取り残された。
それを救ってくれたのは
森の中で出会うさまざまな虫たちだった。

大学を出た芳賀さんは、高校の教師になった。
40歳で大学に戻り、研究者になった。
アザミウマという昆虫が、
芳賀さんの研究する対象物だ。
なんの変哲もない昆虫だ。
それまで誰もアザミウマを研究している人はいない。
サナギになっても活動し、
何度か変態するアザミウマは、
昆虫というものを知るのに興味深いものらしい。

「サイエンス・キッズ」に
翼クンという素晴らしい生徒がいた。
8、9歳だったかな。
家にいろんな昆虫を飼っていて、
分からないことを芳賀さんに訊く。
去年、サナギから蝶にならなかったことを質問して、
今年は蝶になって欲しいと願う翼クン。
翼クンの熱意はすごい。
観ていて嬉しくなってしまった。
無事、アゲハチョウになったことに、
テレビを観ていた私も“拍手”してしまった。

翼クンは、協和町に住んでいる。
それにしても茨城訛りが少ない。
このぶんでは、
そのうち茨城弁も絶滅してしまうな。

茨城弁保存会ヒラ委員

コメント
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