こういうふうに今日をむかえることは、
おそらく分かっていた。
おそらくではなく、
ほとんど確実なことだったのだ。
おれなんて、いくつになってもいけません。
なまけ虫のまんまです。
小説は1行も書いてない。
俳句は、作ったことは作ったが、
気に入ったものが1句もない。
ギターなんてケースから出すこともしなかった。
ケーナだって、2、3回吹いただけだ。
図書館から借りていた本は読んだ。
いつもはあまり読まないうちに返していたが、
今度はかなり読んでいる。
それだけです。
洗濯をしてよく干しました。
包丁を研ごうと思っていたが出来なかった。
九想庵をちょこっと模様替えをした。
ほとんど家にいた、出不精の九想です。
茨城に行ったが、ガソリンを入れただけで
ほとんどお金を使ってない。
これじゃ、日本経済は立ち直れない。
おれも立ち直れません。
こんな気持ちのまま、
明日から会社が始まるなんてどうしょう。
昨夜、ジュニア版NHKスペシャル
「宇宙[最終回]宇宙に果てはあるのか」を観た。
膨張する宇宙はこれからどうなる?
ということをやっていた。
これまでは、
宇宙の膨張する速度がだんだん遅くなっていく説と、
引力のせいで膨張がとまり、宇宙が収縮する、
という説があったが、
最近、新しい説が出てきた。
宇宙の膨張が加速するという。
無限に膨張するらしいです。
おれなんか、宇宙が膨張してるということさえ、
実感として理解できないのに、
その速度が遅くなるとか、収縮するなんていわれても、
“そんなこたァ、おれの知ったことではない”
とテレビに向かっていいたい気持ちです。
なんでも、「真空のエネルギー」というものが、
宇宙の膨張を加速させるらしい。
真空の空間には何もないと思われていたが、
(おれも思っていた。だって真空だ)
分子や原子より小さい物があるという。
その物質が「真空のエネルギー」を生み出す。
1つの宇宙から、もう1つの宇宙が生まれる。
それをつなぐのがワァームホール。
ワァームホールを通ると別な宇宙に行けるという。
現在この銀河さえ隅まで行けないのに、
ワァームホールを通ることを考えている学者がいる。
暇人が多い。
おれもなりたかったな、ヒマ人に。
話していた毛利衛が素敵だった。
中山エミリが可愛かった。
話が飛びましたが、
おれは何がいいたいかというと、
つくづく何の才能もないおれの空っぽな頭に、
ちっちゃい、ちっちゃい、
「真空のエネルギー」があったりして…、
なんて思ったりしたのです。