アッくんのバンザイ

2005年09月16日 | 健康・病気

なんか生きていることがめんどくさくなっている。
小さな波に打ち負かされそうだ。

今日、志木からあの子たちを乗せて、
所沢の作業所へ行くと、
シャッターを開けた作業所の奥に、アッくんがいた。
アッくんは、37歳のダウン症の男性です。

とっても太っていて動きが遅い。
お母さんが大好き、
缶コーヒーが好き、
食べることが生き甲斐だ。
ひとの感情に敏感で、こころやさしい。
おそらくおれが知っている人間の中で、
世界一壊れやすいこころの所有者だ。

そのアッくんがおれを見て、
「あッ、****さんだ。バンザイ、バンザイ」
と体のわりに太くて短い両手を挙げてバンザイをしていた。

おれはワゴン車をバックさせながら、
涙が出そうになった。
いや、泣いてしまった。

コメント
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