8月19日(日)、私と女房は朝7時半に東京の家を出た。
清瀬から254号を通って東松山ICで関越道に乗って順調に帰ってきたのですが、
横川SAを過ぎて、碓井軽井沢ICの前でものすごい渋滞になった。これは、
関越道に乗ったときから表示板に「碓井軽井沢IC 渋滞 10分」と書いてあり、わかっていた。
私と女房は悩んだ。
女房がこれまで高速バスで来るときにも経験したことない渋滞だという。
それじゃ、ということで佐久平PAまで行ってスマートICで出ることにした。
女房の予想では、あのまま碓井軽井沢ICから高速を降りたら、
中軽井沢の家に行くまで1時間はかかるのではないか、というからだ。
これまで彼女は、ICを出てから軽井沢駅までものすごく時間のかかったのを経験していた。
佐久平PAではなんの混雑もなく高速道路から降りられた。
面白いもんですね。
これまで私はよくこんな看板を見た。
「佐久平PAからも軽井沢に行けます」とかなんとか。
私は、なにも遠回りして佐久平PAから降りることはないよな、と思っていた。
そんな私が、佐久平PAから降りた。
私は、生きている方針をこんなに簡単に変更してしまう。
九想の人生なんてこんなものか…
上信越道を降りて私たちは佐久市街に行った。
東京から帰る車の中で、私と女房はホットプレートの話をしていた。
その前に夕食は何にするか?という話題だった。
私が「焼き肉がいい」といったら、女房が「それじゃ、ホットプレートを買いたい」という。
私の家には、息子たちが高校生の頃に買った大きなホットプレートがあった。
それは2人で焼き肉をやるには大きすぎた。
それで女房は、もっと小さいのが欲しいというのだった。
それで渋滞のお陰で佐久まで来たのだから「小さいホットプレートを買おう」となった。
女房は、「ニトリに小さいのがあったと思う」という。
私は、「その前に、ケーズデンキを見てみよう」といった。
ケーズデンキに1,980円で丸いホットプレートがあった。
値段はいいが、ちょっと大きかった。
「せっかくだからもっと小さいのがいい」と女房。
ニトリに行った。
1,900円でこんなものがあった。
天板が交換できて、タコ焼きもできるのだ。
女房はこれがとても気に入った。
「私、タコ焼きを焼いてみたかった」と上機嫌。
それを買って、その夜の食事は焼き肉にした。
次の日(8/20)の夜、タコ焼きのできるホットプレートを買ったのだから、夕食はタコ焼きを作ろう、となった。
夕方、ツルヤでタコ焼きの食材を買った。
しかし、女房は体調が悪かった。
実は、東京にいるときから女房は元気がなかった。
そんなこともあって、この夏休みにはどこにも行かないで中軽井沢でのんびりしよう、となったのです。
結局、その夜に、タコ焼きは作らなかった。
あのいつも軽井沢に来ると元気にはしゃいでいる女房が、食欲なく静かだった。
食事もそこそこに彼女は8時頃布団に入ってしまった。
私は、タコ焼き用に買ったタコを刺身として食べてニセビールを飲んだ。
翌日(8/21)の朝、女房が「タコ焼きをやろうか」という。
「だって、タコ食べちゃったからないよ」と私。
「タコなくてもいいから、タコ焼きやろう」と体調の悪い女房がいう。
よくわからない会話です。
女房が、タコ焼きの粉を水で溶かし、ホットプレートの天板をタコ焼き用にして、
九想家のタコのない“タコ焼き”は決行された。
焼けてきたタコ焼きの粉の上に前日購入しておいた紅ショウガと天かすを載せた。
それを竹ぐしでひっくり返す。
なぜかタコがないのに、タコ焼きらしくなった。
美味かった。