無用の人

2016年04月23日 | 健康・病気

今朝のラジオ文芸館(NHK第1 8:05~8:45)は、2015年5月9日放送のアンコールで、
「無用の人」(作:原田マハ)を放送した。

美術館の学芸員、羽島聡美の50歳の誕生日に、父親が生前に出した小さな宅配便が送られてくる。
それは見知らぬ住所が書かれたアパートの鍵だった。
父は50代後半で仕事を辞め、聡美が独立してから母と離婚、一人暮らしをしていた。
父は一度美術館を訪ねてきたが、次に会った時には白い壺の中に納められていたのだった。
誕生日の後、訪ねたアパートの中で聡美が見つけたものは何だったのか…。
   語り:阿部 陽子
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これは、NHKのラジオ文芸館のホームページにあった作品の紹介文です。

スーパーで地道に働いてきた父親。
そんな父親にあいそがつきて母は熟年離婚をした。
父親は読書が好きだった。
特にいつも読んでいた1冊の本があった。
岡倉天心の「茶の本」だった。
それを読んだ聡美は、その本の影響を受け某有名私大の文学部に入り、
就職したのは博多の現代アートスペースの施設だった。
それから、千葉県佐倉市にある美術館の学芸員となって18年の歳月が立った。
聡美は、宅配便の封筒に書いてある住所のところに行ってみる。
そのあたりは父親が学生のときに暮らしていたところだった。
送られて来た鍵で部屋に入ってみると何もなかった。
部屋の中央に置いてあるもの以外には…。

いい短編でした。
私も自分は「無用の人」だな、と思う。
1人の女性と結婚して2人の子どもを育て上げただけで、あとは社会的には何もしていない。
零細企業や中小企業を15社以上渡り歩いて、生きてきただけです。

コメント
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