徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

112

2009-03-18 04:40:07 | Weblog
日本で消防署に連絡するときの番号にあたるものが、ドイツでは112。日本でも救急車を呼んだことはなかったのに、

ドイツで救急車を呼んだ

同居人には持病があり、薬は服用しているけれど、たまに意識がなくなることがある。同居人からはその場合に備えてあれして、これして、と言われている。


その日、同居人の目覚まし時計が鳴りやまなかった。普段は2,3回なったらすぐに止めるのに、その日は3分たっても鳴りやまなかったので、同居人の部屋に入って行った。

声をかけてみたけれど、意識がはっきりしない。とりあえず、言われた薬を口に含ませてみたけれど、相変わらず意識がはっきりしない。呼びかけると眼を開けて何かを言うけれど、すぐにいびきをかいて意識が遠のいてしまう。

薬が消化されるまでは、と思い、20分くらい待ってみたけれど、突然声を荒げたり、いびきをかいて意識が遠のいたり、で、私は不安になった。

これは、持病ではなく、もしかして脳梗塞とか?

と。その後、5分くらい葛藤したのち、

やっぱり救急車を呼ぼう

と決めた。普段、

警察は日本と同じ110、救急車は112

とちゃんと覚えていたはずなのに、112が不安になり、

ガイドブックで確認

したのち、電話。当然ドイツ語で話されたけれど、英語で話したら、電話に出た人も英語で答えてくれた。固定電話で連絡したせいか、通り名は向こうで把握していた。私は名前と、通りの番号、何階に住んでいるか、を伝えた。

待つこと7,8分

その間にもう一度同居人に声をかけた。

さっきまでとは違った声で『なぁに?』と返事をした

え?意識回復?もしかして救急隊員は呼ばなくてもよかった?
と思っているうちに救急隊員が到着した。

救急隊員が同居人に声をかけ、血糖値を測り、脈拍を測り、点滴を打った。血糖値が異常に低く、救急隊員がドクターを呼んだ。

ドクターは3人でやってきた

1人は保険の書類書きに専念。

救急隊員とドクターが帰る時に、『もしかしてこれは、救急隊員を呼ばなくても意識が回復したのでしょうか…』とおずおずと聞いたら、

まぁ、でもまたこういうことがあったら呼んでください

といわれ、ちょっとほっとした。

30分くらいの処置で同居人はちゃんと回復した。同居人はちゃんと話せるようになり、『汗かいちゃったわ』とシャワーを浴びる準備を始めた。

同居人の無事を祝い、2人でハグをした。