徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

ピアノコンサートに行く

2014-05-28 00:35:59 | Weblog
辻井伸行さんのピアノコンサートに行くことができた。会場は満席となり、日本人も多かったけれどドイツ人も多かった。

辻井さんは最初、時間をかけて両腕を鍵盤の上で行き来させ、椅子の位置を調節した。曲を完ぺきに弾きこなすためにどれだけの練習をしたのだろうか、と思う。

曲が終わるごとに拍手と歓声がすごかった。特に、Andante Spianato et Grande Polonaise Brillante op.22(アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ)は10分以上弾いていたと思われ、歓声があちこちからあがった。

アンコールは5曲も弾いてくれた。2曲目が自作のElegy for the Victims of the Earthquake and Tsunami of March 11, 2011(それでも、生きてゆく)で、辻井さん自身がドイツ語であいさつをし、英語で曲の紹介をしたので『これが最後の演奏かな』と思ったけれど、さらに3曲も弾いてくれた。

コンサートは休憩とアンコールを含め2時間を大幅に超えたけれど、終わってしまうのが本当に残念なコンサートだった。辻井さんはピアノを弾くことが心から好きなんだな、と思った。

会場ではCDとDVDを販売していたけれど、

DVDは10本

しかなかったようで、私が販売所に行った時にはもちろん完売していた。もしたくさんあったら数10本は軽く売れていたと思う。CDも1種類しかなかったので、私たちは購入を見合わせた。日本で買ってこようと思う。

残念だったのは、フラワーガールが「辻井さんは目が見えない」ということを聞かされていなかったのか、聞いていたけれど忘れてしまったのか、辻井さんがまだお辞儀をしている最中に辻井さんの正面に立って花束を渡そうとしていたこと。辻井さんのお辞儀を邪魔していたし、私たちは辻井さんの正面に立つ後ろ向きのフラワーガールをしばらく眺めていないといけなかった。

もしまた辻井さんがヨーロッパツアーをしたら、ぜひまた聞きに行きたいと思った。


F.Chopin ショパン
Nocturne cis-moll Op.posth. 夜想曲 嬰ハ短調 遺作
Nocturne E-Dur op.62/2 夜想曲第18番 ホ長調
Andante Spianato et Grande Polonaise Brillante Op.22 アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ
Klaviersonate Nr.2 b-Moll op.35 ピアノソナタ第2番 「葬送行進曲つき」

F.Liszt リスト
Les Jeux d’eaux à la Villa d’Este 「巡礼の年 第3年」より エステ荘の噴水
Sonetto 104 del Petrarca 「巡礼の年 第2年イタリア」より ペトラルカのソネット第104番
Liebestraum Nr.3 愛の夢 第3番
La Campanella ラ・カンパネラ
Isoldes Liebestod イゾルデの死
Valse de l’opera Faust Valse de Charles Gounod 歌劇「ファウスト」のワルツ(グノー)

アンコール
ショパン Nocturne Op.27-2 夜想曲第8番
辻井伸行 Elegy for the Victims of the Earthquake and Tsunami of March 11, 2011 それでも、生きてゆく
モーツァルト Klaviersonate Nr.11 A‐dur トルコ行進曲
ショパン Etüde Op.10-12 革命
ショパン Etüde Op.10-3 別れの曲
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする