自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

智・感・情

2010-03-07 | Weblog
 1泊2日の東京見物は終了した。本来の用件は10分ほどで済んだのだが、昨日は美術館のはしごをしてしまった。
 午前中は、二子玉川の静嘉堂文庫、午後からは上野の黒田清輝記念館。ここは昨秋、結納の日に行きそびれたところ。木曜と土曜の午後しか開館していない(ただし無料)。ここの目玉は黒田の「湖畔」と「智感情」明治30年代の作品。「湖畔」は以前、展覧会で見ているが「智感情」(写真)は初めて。一つ1.8m×1mの大作が3枚連なって、やはり生は迫力がある。そしてモダン。100年以上前の作品とは思えない。これを当時の展覧会に供し、物議をかもしたことも納得だ。学生の頃好きであった「昔語り」(完成品は空襲で消失)もデッサンから展示してあり、ゆっくり堪能する。
 隣の国立博物館(平成館)では長谷川等伯」展もやっており、これも人出が少なくなる3時ごろから見る。しかし、少しは減ったといっても人垣を掻き分けないと満足に見ることができないぐらいの人出。仏画などは飛ばし飛ばしの観覧。国宝「松林図」は以前ゆっくり見ているのでまぁ等伯の生涯の勉強とはなった。
 よせばよいのに、本館に立ち寄って展示中の黒田作品も見て帰る。

 今日、日曜は午前中は三鷹駅近くに住んでいる兄宅へお邪魔し、午後からは有楽町駅近くの出光美術館。帰りの電車の時刻まで、出光美術館の展望休憩室から雨に煙る皇居を眺めながら休息。なかなか腹一杯の鑑賞旅行でした。
 
 
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