先日、図書館で借りてきた本。美術書の書棚を漁っていたが、「この2冊、見たことなかったなぁ…」と思って即、借りることに。
奥付を見れば、今年の2月、3月に出版された新本。
西洋の美術史については、油絵を始めるようになってから、概要ぐらい知っていないと、と思ってこれまで2冊ほど読んでいた。ノートにも要点を記して覚えるようにした。「東京芸大で教わる西洋美術の見かた」とは、扇動的なタイトル。芸大の准教授が書いた、15回分の講義の体裁となっていて、聴講しているようで、おもしろく、今日で読了。美術の先達や同時代の影響を受け、新たな潮流が生み出され、今日につながっていることが実感できる。
カラヴァッジョの本は、全体の絵とともに50%~100%(原寸大)の主要部分図が掲載されている。原寸大若しくはそれに近い大きさで印刷されているのが何より良い。絵のタッチが良く分かる。欲しいが3000円(税別)。
今描いている絵の参考にするため、購入の価値もあると思うが、とりあえず我慢して、必要な時に借りることとしよう、と。2019年のカラヴァッジョ展は2回行ったが、息のかかるぐらい近くで見るわけにはいかなかったから、このぐらいの値段でこういう本は有難い(ウン万する高額な美術書ではそういうのがあるけれど)。