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午後は漆作業をした。
先月に割れた飯茶碗と骨董の手塩皿の2枚の補修。漆で接着し、整形済みの器に、今回は、色漆で上から塗る作業。
まず、弁柄の粉と透き漆(朱合)を混ぜて練って朱漆を作る。この朱漆を和紙(吉野紙)で包んで絞り、濾して使用する。
朱漆をつけた極細の筆で接着した線の上をたどって塗る。1㎜1秒というと大げさだが、それぐらい慎重に。
事件は弁柄と混ぜて練り、吉野紙で捻じって絞っている時に起きた。今回はだいぶ前に買った薄いビニール手袋が1双残っていたのでそれを使用。手袋表面が作業の漆でひどく汚れたため、交換したら、左右の手の指10本とも弁柄漆で真っ赤になっていた。手袋がボロボロだったのだ。
ということで、慌てて油を付けたテッシュで手指を何度も朱漆を拭くはめに。
赤いテッシュの山ができたが、もう大丈夫だろうと、100均のポリ手袋に換えて、塗りの作業をしていると、右小指の甲側がイタかゆい。拭き残しがあったのだ。
手袋を脱いで見てみれば、発疹が発生しつつある。急いで、油でごしごし拭いてなんとかおさめる。今夜ぐらい経過しないと、なんともわからないが、危ないところだった。漆にカブレは付き物だが、これまでは無事だったから。
この飯茶碗(伊賀焼)も割れるのは3度目。今回の補修も3度目だ。割れるたびに違う所が割れるので、満身創痍。
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