そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

ジーコが宮本を起用する理由

2006-05-02 23:53:15 | Sports
日経新聞の朝刊に週一ペースでドイツW杯の特集面が組まれている。
その1コーナーとして、アントラーズの本田泰人による「素顔のジーコ」というコラムが連載されている。
今朝の記事はなかなか興味深かったので紹介したい。

Jリーグ発足当時から付き合いの長い本田によれば、ジーコは「情の人」だという。
そしてその情の厚さは選手起用にも現れていると語られている。

選手起用についていうと、鹿島アントラーズでは経験のある選手を使いたがった。兄のエドゥーは選手に対する観察眼が鋭いこともあって、増田や熊谷など若手を思いきって抜てきしたけれど、ジーコは慎重だった。若い選手を無理に使って壁にぶつかったり、変にちやほやされておかしくなるのを心配していた。

ジャーナリストやサポーターから何かと評判の悪い、ジーコの「序列主義」による選手起用。
本田は、そこにも同じ哲学を感じると言う。

日本代表でも同じで、経験を重視した選手起用をしている。現役時代の経験から、技術の優れた選手だけを集めても勝てないということが分かっているので、チームにいい影響を及ぼす選手、チームをピリッとさせられる選手を入れている。

「技術の優れた選手だけを集めても勝てないということが分かっている」というところが面白い。
必ずしも、その時々のベストのプレーヤーを集めているようには見えないジーコの選手起用の裏側にはこのような確信があったのか、と思うと非常に興味深い。

本田は、さらに続ける。

DFの宮本に関しては、僕たち選手の間でも評価が高いわけではない。ジーコはポジショニングやカバーリング能力、気が利く点を買っているのだと思う。鹿島時代も、そういう選手をフィジカルの強い選手とセットで起用した。それに宮本はチームとして動ける選手であることが大きい。

同じ現役選手同志で「評価が高いわけではない」とは、そこまで言うか!(しかも全国紙で)という感じだが(笑)、正直なところだろう。
宮本については、ネット上での評価をみても、三都主の次くらいに評判が悪い。
闘莉王とか松田とか、もっとフィジカルの強いディフェンダーを中澤と組ませるべきではないか、という意見である。
サイズも無く、スピードがあるわけでもなく、球捌きが特段巧いわけでもない宮本がジーコに重用されている訳をうまく言い当てているように思える。
確かに闘莉王や松田の方が運動能力は高いと思うが、宮本がいた方が何故か信頼感があり、チームに芯が通るような気がするのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

交通博物館閉館

2006-05-02 12:28:22 | Society
ゴールデンウイーク、閉館を前に交通博物館は大混雑 (読売新聞) - goo ニュース

1921年に東京駅の高架下に開館し、36年にJR秋葉原駅に近い現在地に移転。鉄道車両の実物など、陸海空の交通機関に関する展示を行ってきたが、老朽化などのため、移転することになった。「さようならキャンペーン」と銘打ち、枚数限定で復刻した切符を配布しており、2日朝も、長蛇の列ができる人気ぶりだった。
来年10月14日の「鉄道の日」に、「鉄道博物館」と名前を変え、さいたま市で再オープンする。


秋葉原の交通博物館、小学生の頃に父親に連れて行ってもらった思い出がある。
なぜか強く印象に残っている。
特に「鉄っちゃん」というわけではないんだけど。
やっぱり、あの壁から飛び出た新幹線の頭が印象的だったのかなぁ。

ここに限らず、親に連れて行ってもらった先というのは、大人になってもけっこう忘れないものだ。
自分も、子供にそういう思い出を一つでも多くつくってやれる親になりたいと思う。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする