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苦肉の策か、災い転じて…か

2009-10-27 21:45:28 | Economics

ケンコーコムが海外子会社設立まずは日本向けに一般医薬品販売(INTERNET Watch) - goo ニュース

ケンコーコムは26日、シンガポールに子会社を設立し、EC事業の国際展開を開始すると発表した。26日には、シンガポールの子会社により日本の消費者向けに医薬品の販売サービスを開始。2009年内には海外在留法人向け、2010年をめどにアジア全域向けにサービスを拡大する予定。

まずは日本への逆輸入から始める、というところがミソのようです。

医薬品の通信販売については、2009年6月に改正された薬事法の施行規則により、インターネットを通じては原則として第1類・第2類の医薬品は販売できなくなり、離島居住者および医薬品の継続購入者のみにネット通販が制限されることとなった。ケンコーコムでは、この省令は違憲だとして2009年5月に行政訴訟を起こしており、現在も係争中だ。

日本のケンコーコムのサイトでも、現状では原則として医薬品の販売はできないが、購入を断らなければいけないケースなど必要と思われるユーザーに対しては、ケンコーコム シンガポールのサービスもあることを案内していくという。

もともと海外展開の意向があったのだとしたら、薬事法改悪がお尻を押すいいきっかけになったとも言えるのかもしれません。

記者会見で、シンガポールの子会社を通じて日本向けに医薬品の通販を行うことは「抜け穴的」な商法ではないのかという質問に対して、後藤氏は「2000年にネット通販を開始した頃から、アジアや世界でも展開したいと考えていた」と回答。薬事法改正問題以前から海外展開を検討していたが、「薬事法改正などの問題を通じて、日本という閉ざされた世界でいびつな競争をしているのではなく、できるだけ早く世界に出ていかなければと実感した。その意味では、海外展開のスピードを考えていたよりも若干早めた」とコメントした。また、こうしたサービスを展開することについて、厚生労働省にも確認したところ、日本の薬事法的には問題ないとの回答を得たとしている。

今後、逆輸入が盛んになったら、また難癖つけて規制をかけられそうな気もしますが。
元気のある会社ほど、こうやってしがらみだらけの日本から出ていくんでしょうね。

コメント
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