異類婚姻譚 | |
本谷 有希子 | |
講談社 |
夫婦関係とは、すべからく馴れ合いである、という発想。
というか、夫が妻に対して取る馴れ合いの姿勢を、ユーモアを交えながら痛烈に指摘している。
油断すると顔のパーツが崩れる、という着想も面白いが、
夫婦をお互いの身体を飲み込んでくヘビに喩えた表現にハッとさせられた。
あと、夫が妻に対して、自分のウ⚪︎コまで食べてくれちゃいそう、と言い放つ件りとか。
失礼極まりない。
が、究極まで気を許す、というのはそういうことであるようにも思えてくる。
感性が鋭い。
異類婚姻譚 | |
本谷 有希子 | |
講談社 |