一期一会
2015-08-02 | 雑学
「一期一会(いちごいちえ)」と言う言葉があります。
意味は皆さんよくご存知のように、「一生に一度だけ出会うこと。」「一生に一度の貴重な出会い。」を言います。
では、その語源をご存知でしょうか?
調べてみました。
「一期一会」の語源は、茶道に由来します。
この言葉は、茶会に臨む際、その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであるということを心得て、亭主・客ともに互いに誠意を尽くす心構えを説いているのだそうです。
広辞苑にも、(茶会の心得から、利休の弟子宗二(1544~1590)の「山上宗二記」に「一期に一度の会」と見える)生涯にただ一度まみえること。一生に一度限りであること。「-の縁」と説明しています。
茶会に限らず、広く「あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう」という含意で用いられ、更に「これからも何度でも会うことはあるだろうが、もしかしたら二度とは会えないかもしれないという覚悟で人には接しなさい」と戒める言葉なのです。
なお、「一期」は生まれてから死ぬまでの一生涯のことで、「一会」は一度集い合うことで、一生涯に一度の大切なめぐり合いということです。
「一期一会」、大切にしたい言葉ですね。