電子辞書
ブログを書いていると、ことばの意味を調べたり、漢字が思い出せなかったり、或いはどの漢字を使用すればいいのか迷うことがあります。
そのような時、パソコンは独自に漢字変換してくれ、更に、候補漢字を表示してその意味を略記してくれるのでとても便利です。
しかし、その変換された漢字が正しいかどうかの判断は人がしなければならず、パソコンの変換を鵜呑みにすると間違うことがよくあります。
そこで、私の場合は常に電子辞書を手元において確認したり、その意味を調べていますが、皆さんは如何でしょうか?
このように漢字を調べたり、言葉遣いに迷ったり、或いは意味が分からなかったりした時にどのようにするかについて、文化庁が平成24年度に行った調査結果がありましたのでご紹介します。
平成24年度のこの調査で、下記のような質問をしたところ次のような結果だったそうです。
質問
「言葉遣いに迷ったり、言葉の意味や使い方が分からなかったりしたときにどのようにしているか」
・紙の辞書を引く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・47.3%
・インターネット上の辞書を利用する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43.1%
・誰かに教えてもらう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・39.6%
・インターネット上の言葉に関するサイトを利用する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23.2%
・電子辞書を引く・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21.8%
・言葉に関する紙の本を調べる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11.1%
・言葉に関する電子書籍を調べる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2.6%
・その他・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.2%
・特に何もせず,そのままにすることが多い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3.9%
・分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.3%
この調査から、「紙の辞書を引く」と回答した人の割合が最も高く4割台後半で、続いて「インターネット上の辞書を利用する」が43.1%、「誰かに教えてもらう」が39.6%と回答した人が多く、「特に何もせず、そのままにすることが多い」と回答した人は3.9%と少数でした。
選択した人の割合が高かったものの上位5項目について、性別に見ると、
「インターネット上の辞書を利用する」と回答した人の割合は、男性は49.2%、女性は38.1%で男性の方が女性よりも11ポイント高くなっています。
一方、「誰かに教えてもらう」と回答した人の割合は、女性が45.8%、男性は32.1%で、女性の方が男性よりも14ポイント高くなっています。
更に、上位5項目について年齢別に見ると、
「紙の辞書を引く」は60歳以上で6割強、50代で5割強、40代で4割強となっていますが、30代と16~19歳では2割台半ば、20代では2割を切っているそうです。
反対に、「インターネット上の辞書を利用する」は20代が8割台前半、30代で7割台半ばと他の年代に比べて高く、反対に60歳以上では2割を切っており、「誰かに教えてもらう」を選んだ人の割合は年代が上がるに従って低くなっています。
パソコンやスマホが普及している現在、若い人の殆どはインターネット上の辞書を利用する一方、高齢者は、半数以上の人が紙の辞書を利用しているようであり、年齢による違いがはっきりと表れた結果となっています。
高齢者には、昔から慣れ親しんだ紙の辞書が利用しやすいのでしょうか?或いはパソコンなどの文明の利器を有効に活用する方法を知らないのでしょうか?
個人個人によってその利用法は異なると思いますが、私は効率面から、パソコンの辞書よりも電子辞書をよく利用しているところです。
これだけパソコンやスマホが普及している現在ですが、その有効活用面では高齢者には大きな壁となっているようですね。