些細なことでカッとし、その感情を制御できないこと、或いは我慢が限界に達し、理性的な対応ができなくなることを「キレる」といいます。
近年、そのような子供たちが問題視されていますが、キレる人は子供だけではありません。
大人や高齢者にもこのような人が増えているそうです。
何故なのでしょうか?
その原因の一つと考えられているのがカルシウム不足だそうです。
カルシウムは私たちの体内に、体重の1~2%の重さで存在していますが、その99%は骨と歯に、残りの1%が血液などの体液や筋肉などの組織にあります。
この1%のカルシウムが出血を止めたり、神経の働きや筋肉運動など、生命の維持や活動に重要な役割をしています。
最新の研究によると、カルシウム不足になると神経が苛立ち、ちょっとしたことで興奮したり、攻撃的になることが分かったそうです。
日本の土壌には火山灰質が多いことから、土自体にカルシウムが少なく、そこから生産される農作物にもその含有量は少なく、従って、食品や水から摂取することができるカルシウム量は欧米人と比べて少ない傾向にあるようです。
しかも、子供の大好物であるスナック菓子などの加工食品、ジュースや清涼飲料などに多く含まれているリン(燐酸塩)の取りすぎがカルシウムの吸収の妨げになっていると言われており、この様な食生活がキレる子供を生んでいるのではないかと考えられているそうです。
つまり、大人も子供もキレないようになるためには、カルシウムを多く含んだ食事をとればいいという結論に達しますが、カルシウムは体内に吸収されにくいミネラルです。
少しでもカルシウムの吸収率を高めるためにはビタミンDを多く含むイワシ、サケ、ウナギ、卵黄などと、カルシウムを多く含む牛乳やチーズ、小松菜、豆腐などと一緒に調理して食べるとよいと云われています。
カルシウムが不足するとキレる以外にも次のような症状が現れます。(ネットより)
・ホネの発育がみだれる事があります。
特に成長期の子供の場合にはカルシウムを適度に摂取しないと、十分な体格の成長が期待できなくなる事もあります。
・カルシウムが不足すると血液バランスや血行がみだれ、足がツリやすくなったり、手足がしびれやすくなります。
・高血圧・骨粗鬆症(骨粗しょう症)・動脈硬化などのトラブルの一因として、カルシウム不足があげられます
・カルシウム不足が直接イライラ感を生み出すというわけではありませんが、結果として情緒をみだす一因にもなります。
日本人は慢性的なカルシウム不足と言われており、骨粗しょう症は予備軍を含めて2000万人を突破しているそうです。
骨を丈夫にするためにも、そして感情の制御ができてキレない人間になるためにも、食生活には気をつけたいものですね。