ぐれる
2015-08-19 | 雑学
20年ほど前に岸和田少年愚連隊と言う映画シリーズがありました。
私は映画を観ていませんが、岸和田で喧嘩に明け暮れるやんちゃな学生達を描いた青春映画だそうです。
1994年11月から2005年3月まで6作品が発表されたこの映画は、1996年度のブルーリボン賞作品賞と主演のナインティナインの2人にブルーリボン賞(新人賞)が贈られています。
愚連隊とは、繁華街などを数人が一団となってうろつき、不正行為などをする不良仲間のことですが、この愚連隊と言う名称は「ぐれる」から出た語で、「連隊」を合わせた造語なのだそうです。
そこで今日は「ぐれる」について調べてみました。
「ぐれる」は、「あてが外れる」という意味の俗語「ぐりはま」が訛った「ぐれはま」を略したものに、名詞を動詞化する接尾語『る』をつけたものです。
「ぐりはま」とは、「ハマグリ(蛤)」をひっくり返した語で、ハマグリの2枚の貝殻はピタリと合わさるものですが、ひっくり返すとどうにも合わなくなることから、物事の手順などが食い違うことを意味し、江戸時代からは、不良行為・非行行為をするようになるという意味でも用いられるようになったと言うことです。
不良行為や非行行為をする未成年者を見たら「ぐれる」前に立ち直らせたいですが、最近の未成年者は刃物を持っているので怖いですね。