2020年の東京オリンピック開催が決定してから2年が経過しました。
事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)はこの2年間何をしてきたのでしょうか?
いまだに国立競技場建設の目処が立っていません。
新国立競技場の建設については、2013年には総工費が1300億円が見込まれる大規模工事としていたものが、デザイン通りに建設すると3000億円に上ることが判明し、翌年に批判が高まると1625億円になりました。
更に、ゼネコン側からの見積りが3000億円になることや、2019年3月の完成予定が8カ月延びて、同年9月に開幕するラグビーワールドカップに間に合わないなどの計画が提出されました。
その後、国民の間から高額批判が高まると2520億円に圧縮するも批判は収まらず、業を煮やした政府は、安倍首相が今年7月、当初の建設計画案を白紙撤回し、8月28日になって漸く総工費の上限を1550億円にすることを決定しました。
日本スポーツ振興センター(JSC)が2年間、無駄に費やしたことで、完成予定が大幅に遅れ、プレオリンピックの開催やラグビーワールドカップ開催には間に合わず、更に、国際オリンピック委員会(IOC)が2020年1月に前倒しするよう求めている工期についても影響が出そうな状況となっています。
56年ぶりに開催する東京オリンピックですが、エンブレムのデザイン問題や国立競技場の問題で大きくイメージダウンしています。
新国立競技場がIOCが求める2020年1月までに完成するよう、日本の威信にかけて完成にこぎつけてもらいたいものです。
さて、今から51年前の昭和39年(1964年)に開かれた東京オリンピックは、高度経済成長の真っただ中での開催であり、世界から称賛された大会でした。
入場行進の時に東京オリンピックマーチが演奏されましたが、私はこの曲を聴くと今でもあの時の感動がよみがえります。
今日はその時の感動を思い出していただきたく、海上自衛隊東京音楽隊が演奏する「東京オリンピックマーチ」をお聴きいただきたいと思います。
東京オリンピックマーチ 古関祐而作曲 海上自衛隊東京音楽隊演奏