春に植えたナスが先月末には一段落したので、秋ナスを生らすために剪定しておいた茎にナスが生り始めました。
秋ナスは美味しいと言われていますが、秋ナスと言えば、「秋なすび嫁に食わすな」という諺があります。
この意味は、嫁を憎む姑が、こんな美味しい物を嫁に食べさせたくない、とする説が一般的のようですが、一方で、嫁の身を思う姑が秋ナスを食べさせると体が冷えるし、また、秋ナスにはタネが少ないから嫁に食べさせて子供ができなくなったら困るからという説もあります。
・秋ナスが生り始めた株です。
更に、第3の説としてネズミ説があるようなのでご紹介します。
この説によれば、「秋ナス嫁に食わすな」は、本来は次のような長い和歌であったということです。
「秋なすび 早酒(わささ)の粕(かす)に つきまぜて 棚におくとも 嫁に食わすな」。
この場合の、「嫁」というのは、「嫁が君」を略したもので、「嫁が君」とは、広辞苑によればネズミの異称です。
この事から、「嫁」と言うのは「ねずみ」のことを 言った言葉だということです。
そして、「ねずみ」という言葉は忌詞(いみことば)であり、 特に正月三が日は、「ねずみ」という言葉を使わず、「嫁が君」と言っていたということです。
ここから、この歌の意味は、おいしい秋なすは酒のかすに包んで棚の上におき、ねずみに 食べさせないようにする。と言うのがこの説です。
秋ナスを嫁に食わさない説には、意地悪な姑と嫁の嫁姑戦争とばかり思っていましたが、ネズミ説もあったようです。
初めて知りました。