らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

勝負服

2013-08-07 | 雑学

日曜日のお昼に朝日放送TVが放映している番組に「新婚さんいらっしゃい」があります。
この番組に出場している新婚さんの中に、時々、「勝負の下着をつけてデートをした」などと面白おかしく暴露しているご婦人がいます。
これは司会者である桂文枝の絶妙な話術で引き出されているものですが、今日はこの「勝負服」の由来について調べました。

"ここ一番"という時に身につける服を「勝負服」というそうですが、この言葉は実は競馬から来ているのだそうです。
競馬で騎手がレース中に身につけるカラフルな服を「勝負服」と言い、中央競馬の場合、馬主一人一人の「勝負服」が決まっていて、騎手は乗る馬に合わせた「勝負服」を着て騎乗する決まりになっており、13色14種類の模様を組み合わせて作られている勝負服は、現在1992種類の登録があるそうです。

「勝負服」は、18世紀の中頃、競馬の発祥地イギリスで遠くからでも自分の馬が見分けられるように馬主が自分の色を決めて騎手に着せたのが始まりとされ、英語では〔racing colors〕と言うそうです。
日本には明治時代に伝わっていたようですが、当初は「競馬服」などと呼ばれ、「勝負服」となったのは昭和30年以降のことと言われています。

ところで、この「勝負服」が【ここぞという時に着る服】と言う意味になって一般に使われるようになったのは10年ほど前のことで、2002年には新語・流行語大賞にもノミネートされています。

最近では、「勝負○○」という言い回しが増えており、例えば、商談や契約をまとめたい!といった時に決まって締めるネクタイを「勝負ネクタイ」、ある目的のために、いつもより手をかけたメイクを「勝負メイク」、他にも「勝負飯」「勝負水着」「勝負写真」「勝負カラー」など色々あるようです。



やおら

2013-08-06 | 雑学

「やおら」と言う言葉があります。
意味は、そろそろ、おもむろに、静かに等ですが、この言葉は間違えて使われることが多いのだそうです。

文化庁の調査で「やおら立ち上がる」の意味について聞いたところ、正しい「ゆっくり立ち上がる」が40.5%、間違いの「急に、いきなり」は43.7%だったそうです。
このような事もあってか、最近の辞書には「誤って」と注釈をつけながらも【急に】の意味を載せているものもあるそうです。

(参考)
文化庁が平成18年度の「国語に関する世論調査」で,「彼はやおら立ち上がった。」という例文を挙げ,「やおら」の意味を尋ねたところ、結果は次の通りだったようです。(下線を付したものが本来の意味。)(文化庁HPより)

例文:彼はやおら立ち上がった。
回答 (ア)急に,いきなり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43.7%
    (イ)ゆっくりと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40.5%
    (ア)と(イ)の両方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.1%
    (ア),(イ)とは全く別の意味・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.3%
    分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14.4%

「やおら」の実際の使用例は、動作そのものをゆっくり行うのではなく、動作の開始までに時間をかけるものです。
先方の働きかけに対して瞬間的に反応しないで、“どうするつもりだろう”、“何もしないのか”と思った頃に動作を開始するので、「いきなり」、「だしぬけ」というふうにもとられるのかも知れませんが、すぐに答えないで、言葉を選ぶように時間をかけ、しばし沈黙の後、【やおら/おもむろに】立ちあがって口を開くわけです。


土産

2013-08-05 | 雑学

夏休みで故郷へ帰省したり、旅行に出かける人が多いと思いますが、そんな時、殆どの人が自分へはもとより、近所や会社へのお土産を求めるのではないでしょうか?
この「みやげ」、漢字では「土産」と書きますが何故、土産が「みやげ」なのでしょうか?

調べてみると、元々は『みやげ』と『土産』は別々の言葉だったようです。

『みやげ』は和語で、「みやこけ」や「みやけ」ということばが由来とされており、「け(笥)」は物を入れる器のことで、「みやこけ」は都へ持参したり、持ち帰ったりした入れ物のことだそうです。
そして、「みやけ」は宮、即ち神社にお参りして持ち帰った入れ物を指し、その中に入っていたことから【訪問先への贈り物】や【出先で求めた品物】を『みやげ』というようになったと言うことです。

一方の『土産』は「とさん」と読み、中国から伝わった言葉で、文字の通り【その土地の産物】を言いました。
『みやげ』の中身もその土地の産物だったことから、室町時代以降、『みやげ』に『土産』の漢字をあてて使うようになったと言われています。

ところで、来週に迫ったお盆の長期休暇、読者のみなさんはどちらに旅行をされてどのようなお土産を買われるのでしょうか?
土産話をお聞きしたいものですね。


「粋」で「いなせ」

2013-08-04 | 雑学

映画やドラマで取り上げられた、義理人情に厚い魚屋の「一心太助」をご存知の方が多いと思います。
彼は「粋」で「いなせ」な江戸っ子の典型として描かれており、大久保彦左衛門のもとで活躍します。
映画では、東映のハンサムスターの中村錦之助(後の萬屋錦之助)が見事に演じていましたが、今日はその「粋」で「いなせ」の語源について調べました。

「いなせ」とは【威勢がよくさっぱりとしたきっぷ】のことで、特に【勇み肌の若者】のことを言います。
「鯔背」の「鯔(イナ)」は魚のボラの幼魚のことで、この鯔の背びれが日本橋・魚河岸の若者が結った髷(まげ)に似ていたために、その威勢のいい若者のきっぷを『いなせ』と呼んだということです。

一方の『粋』は、元々は「意気」と書き【心ばえ、気合い】などを言いましたが、様々な意味を持つようになって精神だけでなく衣装風俗にも使われるようになりました。
そして、最初は男性に対して多く使いましたが、江戸後期になると主に女性に対して使われ、一種の美的理念を表すことばとして定着したようです。

この『粋』は、広辞苑には、「気持ち身なりのさっぱりとあかぬけしていて、しかも色気を持っていること」と説明しています。

江戸後期に〔いきな深川いなせな神田〕と小唄に歌われたそうですが、深川の辰巳芸者は、冬でも裸足に下駄で、男まさりで羽織をまとい、そのきっぷのよさが粋の代表とされていたそうです。



しのぎを削る

2013-08-03 | 雑学

互いに力を出し合って、激しく争うことをたとえた慣用句に「しのぎを削る」があります。
今日はこの言葉の由来を調べました。

『しのぎを削る』の「鎬(しのぎ)」とは刀の一部分で、刃と棟(むね)(背の部分)の間で稜線をなして高くなったところを言います。
武士や侍が、激しい戦いを繰り広げると、'鎬'の部分が削られるような感じがしたそうです。
ここから、刀と刀をぶつけ合う激しい戦いを『鎬を削る』というようになり、その後、幅広い分野で、熾烈な争いの様子を表す言葉としても使用されるようになったと言うことです。

・刀の刃と棟との間にある刀身を貫いては走る稜線「17」の部分が「鎬(しのぎ)」です。参考までに「14」は刀身、「15」は切っ先、「16」は刃紋です。(ネットより)


なお、苦しみに耐えて何とか切り抜ける意味の「「凌ぎ」を用いて、「凌ぎを削る」と表記されることがあるようですがこれは間違いで、正しくは刀の「鎬」なのでご注意ください。


剣が峰

2013-08-02 | 雑学

富士山が世界文化遺産に登録されて富士登山ブームが起きているようですが、この富士山から生れた言葉に「剣が峰」があります。

『剣が峰』とは、富士山の最高峰であり、日本の最高標高地点3776mのことです。

・富士山剣が峰です(ウィキペディアより)


剣が峰は元々、火山の噴火口周縁のギザギザと剣が立っているように見えたことからつけられたものですが、特に富士山の険しい山頂(八神峰)について言われた言葉です。
剣が峰に立つと今にも落ちそうで、そこを踏み耐えられるか否かによって生死が決まることから、少しも余裕がなくギリギリの状態、成否の決まる瀬戸際を言うようになりました。

・剣が峰山頂より見た八神峰です(ウィキペディアより)


相撲の土俵際を「剣が峰」と呼ぶのも土俵周縁を噴火口周辺に見立てたもので、俵の最も高い部分を「剣が峰」と言うようになり、ここに足がかかるともう後には引けず、そこを境に体が残るか否かで勝敗が決まるためです。


バイキング

2013-08-01 | 雑学

バイキングと言えば、8世紀から11世紀にかけて、スカンジナビア半島やデンマークから船で海を渡ってヨーロッパ各地に侵攻したノルマン人ですが、この名称を使ったバイキング形式の食事が今では国内外のホテルで定着しています。
何故、食事形式にバイキングの名称が使われたのか?
そこで今日はバイキングについて調べました。

様々な料理を自分の皿に自由にとって食べる食事であるバイキング形式の日本における由来は、1958年(昭和33年)8月1日に東京の帝国ホテルが北欧風のビュッフェスタイルの新しくできたレストラン「インペリアルバイキング」で北欧のスモーガスボードをまねて、日本で初めてこの形式を取り入れたのが始まりだそうです。

「バイキング」は冒頭に書いたように、8世紀から11世紀にかけてスカンジナビア半島やデンマークから船で海を渡ってヨーロッパ各地に侵攻したノルマン人のことですが、料理の形式にこの名称を用いるのは日本だけであり、外国では通用しないそうです。
因みに外国での呼び名はビュッフェです。

バイキングの名称は、東京の帝国ホテルがレストランの開業時、当時公開されていたアメリカ映画「バイキング」のなかの船上で食べ放題というシーンに着想を得て、帝国ホテルの社内公募により名づけられたと言われており、以降、日本では「バイキング」がビュッフェスタイルの食事形式を意味する言葉として用いられてきています。

そして今日8月1日は1958年(昭和33年)のこの日、レストラン「インペリアルバイキング」がオーブンしたことに因むバイキングの日だそうです。
アメリカ映画がヒントだったとは日本人らしい着想ですね。