らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

芥川賞と直木賞

2015-08-01 | 時事

第153回芥川賞・直木賞の選考会が先月16日に開かれ、芥川賞にお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹氏の小説「火花」と羽田圭介氏の「スクラップ・アンド・ビルド」が選ばれました。
お笑い芸人の芥川賞受賞は初めてのことです。
また、直木賞には東山彰良氏の「流」が選ばれました。

このニュースは皆さまは既にご存知の通りですが、それでは芥川賞と直木賞の違いをご存知でしょうか?
調べてみました。

芥川賞は、正式には「芥川龍之介賞」と言い、その名の通り、芥川龍之介の業績を記念して昭和10年に創設されたものです。
各新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学の無名作家又は新人の短編作品中最も優秀なるものに与えられる文学賞です

文藝春秋社内の日本文学振興会によって選考が行われ、年に二回、賞が授与されています。
受賞者には正賞として懐中時計、副賞として100万円(平成25年現在)が授与され、受賞作は「文藝春秋」に掲載されることになっています。

一方の直木賞は、正式名称が「直木三十五(なおきさんじゅうご)賞」と言い、文藝春秋社初代社長の菊池寛が友人の直木三十五の業績を記念して芥川賞と同時に創設した文学賞とされています。
各新聞・雑誌(同人雑誌を含む)あるいは単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品中最も優秀なるものに呈する賞です。
受賞者には正賞として同じく懐中時計と、副賞として100万円が贈呈されます。

芥川賞と直木賞の違いについては、芥川賞が新人もしくは無名の作家を対象にしているのに対し、直木賞は主にキャリアのある作家を対象にしていると云うのが最も大きな違いとされています。
そのため、芥川賞候補となった後、直木賞を獲得したと云う作家は少なくありません。

なお、純文学とは、大衆小説、或いは小説一般に対して、商業性よりも芸術性、形式に重きを置いていると見られる小説の総称を指し、大衆小説・大衆文学とは、純文学に対して芸術性よりも娯楽性・商業性を重んじる小説の総称です。