グラクソスミスクライン社の問題の論文では、マルコフモデルという確率モデルが使われている。マルコフモデルは、費用対効果を過大に見せたいとき、難解な数式で素人をケムリに巻くのに好都合であるため、頻繁に使われるようだ。この確率モデルを効果的に用いて、中南米諸国を債務危機に陥れるのに一役買ったのが米国NSAの「エコノミック・ヒットマン」だったジョン・パーキンス氏。彼のミッションは、米国の投融資プロジェクトの費用対効果を過大に見積もることによって、発展途上国に返済不能な債務を貸し付けて債務奴隷にすること、それは結局のところその米国主導の一連の新自由主義政策を途上国に押し付けていくことを可能にするものだった。その際にもマルコフモデルが大活躍した。 . . . 本文を読む