代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

踏み絵はなぜ「原発」ではなく「安保法制」なのか? 民進党リベラルは第三極を目指せ

2017年09月30日 | 政治経済(日本)
 民進党のリベラル派は、共産・社民と手を組んで第三極の結集を目指すべきだ。踏み絵を踏むべきではない。

 希望の党の「脱原発」は全く信用できない。リベラル票を取り込むためのフェイクとしか思えない。
 「脱原発」がそれほど重要な政策なのであれば、民進党議員への「踏み絵」として脱原発に賛同するか否かも迫るべきだろう。民進党には連合系議員など原発推進議員がたくさんいるからだ。

 しかし小池氏が踏み絵として迫るのは、脱原発に賛同するか否かではなく、違憲・従米の安保法制に賛同するか否かだ。前者を踏み絵にするならば、むしろ民進党のリベラル派が大量に希望の党に流れタカ派が排除されることになるが、後者を踏み絵にするならば、その逆になる。

 後者を踏み絵として迫っているということは脱原発など、公約としてまったく重視していない証拠である。原発推進議員ばかりを結集させて、公約が守られるとは思えない。

 「脱原発」という公約を除けば、自民党とどこが違うのかほとんど分からない純然たる右派・タカ派政党でしかない。そこでリベラル票を取り込むためのポーズとして「脱原発」を取ってつけたとしか思えない。

 子宮頸がんワクチン反対運動に熱心に取り組んできた自民党の日野市議会議員の池田としえさんは、フェイスブックで以下のように書いておられた。真正保守の議員さんである。


***自民党の池田としえ市議のフェイスブックより引用***
 反安倍なんてナンセンス。
 手段が目的化して何を描いた政治集団か誰にも分からない。と云うより、率いている小池氏すらわかってない筈。
 【革新が吹き飛ぶ瞬間を皆でお見送り選挙】の巻
 日本の政治がカラーのグリーンとアーミのCSISに牛耳られているってこと。
 せめて共産党くらい踏ん張るべきだ。  
*******


 「グリーン」は米国CSISのジャパンハンドラーのマイケル・グリーンのことであり、「アーミ」はリチャード・アーミテージのことである。
 微妙な言い回しをしているが、希望の党は、新自由主義とタカ派的改憲・安保法制を日本に強要してきたCSISの出先機関でしかないと訴えておられる。その通りである。
 それを言うなら、自民党の安倍氏や麻生氏などもCSISの傀儡なのであるが、その辺は言葉を濁しておられる。

 さすが、子宮頸がんワクチンの被害者救済に真摯に取り組んできた池田議員は、子宮頸がんワクチン接種を日本に要求してきたのもCSISであることから、いかにCSISが日本の政界をコントロールしてきたか、知り尽くしておられる。
 
 「CSIS=A」という政党と「CSIS=B」という政党があり、我々有権者は、「どちらかを選べ」と迫られているようなものなのだ。ふざけるな、と言いたい。

 CSISはアーミテージ=ナイレポートを作成し、安保法制の原案を立案したシンクタンクである。CSISは安保法制に熱心であり、同時に原発再稼働の要求にも熱心である。だから脱原発の公約などリベラル崩しのトリックであることは明らかなのだ。

 その真正保守の池田議員の最後の意味深な言葉。「せめて共産党ぐらいは踏ん張れ」と。脱米を志向する本当の保守層から見れば、共産党にエールを送りたい気持ちになるのだろう。

 希望の党から排除された民進党のリベラル層は共産、社民などとも協力して第三極の結集を目指せ。保守もリベラルも、CSISによる日本のコントロールがいやな人々は、第三極に投票するしかない。



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2 コメント

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Unknown (夕螺)
2017-10-01 22:22:44
興味深く読ませていただきました。
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コメントありがとうございました ()
2017-10-04 19:48:24
 コメントありがとうございました。野党共闘がすすむようがんばって参りましょう。
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