初詣で日本会議に協力しないために

　富岡八幡宮の宮司殺人事件で、初詣客の減少が心配されている。どのくらい減るか分からないが、神社の経営が成り立たないほどに収益が減り、「神社再建のため」と称して神社本庁から天下り宮司が送られてくるようなことになると元の木阿弥である。神社本庁から離脱して頑張ろうとしていた、亡くなられた富岡長子宮司の生前の意志にも背く結果となろう。
　富岡八幡宮には、「神社本庁の軍門に降らないで、がんばって」という応援の意味も込めて、逆に初詣に行きたいぐらいである。

　外野が言うのもなんであるが、八幡宮は、神仏習合の八幡大菩薩の本来の日本の伝統的な信仰形態に回帰し、神社本庁や日本会議との関係を完全に断絶することこそ、今回の事件で沁みついてしまった負のイメージを払拭して、前向きに神社を再建していく道なのではないかと思う。

　私は、ここ数年、日本会議に協力したくない一心で神社本庁系の神社には一切に賽銭を投じないことにしている。初詣も神社本庁傘下の神社にはいかない。近くのお寺ですませている。
　といってもお寺でも、天台宗の一部、日蓮宗の一部などに日本会議と結びついているお寺がある。日本会議に賛同できない人々にとっては、注意が必要であろう。

　そもそも仏教が日本会議と結びつくなど言語同断。国家神道は明治初年に廃仏毀釈の運動を引き起こし、日本の仏教に壊滅的な打撃を与えてきた。正真正銘の仏敵である国家神道勢力にすり寄って自己の温存を図ろうとする仏教徒など、仏罰を恐れるべきである。