イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

F・マーキュリーと光ゲンジも

2008-05-15 17:51:10 | スポーツ

聖火騒ぎが一段落してふと気がついたのですが、北京オリンピックってそもそも今年の何月の、いつ頃始まるんでしたっけ。スポーツ全般さほど高体温ではなくても、国際お祭り的なこと、特にTVや媒体を通じて大騒ぎっぷりを観察するのは結構嫌いではない月河も、開幕前気分がこれほど高まらないオリンピックは夏冬通じて記憶がありません。今年、年内にあることは間違いない、んですよね?

オリンピック“気分”の記憶と言えば、夏限定なら84年のロスアンゼルスがいちばん鮮明かな。80年モスクワのボイコットの後で実質8年ぶりの日本参加、ハリウッド俳優出身のレーガン大統領のもと、宇宙飛行士がロケット背負ってシュパー降りてきたりピアノ何千台連ねて一斉にガーシュイン『ラプソディ・イン・ブルー』を演奏するなどのUS流ド派手演出も話題で、当時の会社の上司の「顧客との商談のマクラとしてぜひ見るべし」(←テメエが見たいだけ)に乗せられるまま、先輩たちとハイタッチで休憩交代しつつ、昼間の再放送を空き会議室のTVで一度ならず見ました。当時のNHKのスタジオアンカーは、いまほどマッチョ押しじゃなかった草野仁さんだったと思います。

あとはNHK BSに加入した92年のバルセロナ。マラソンコースとか競泳プールなど、開幕前の会場ルポなんかも充実していました。モンジュイクの丘。ゴール前スタジアムまでは急傾斜急勾配。視察した日本代表チーム有森裕子選手が、先輩でチームキャプテンの谷口浩美選手に「谷口さんは首を傾けて走るから平坦に見えてちょうどいいですね、ってワタシ言ったんですよ~」と屈託なく笑っていた。

デーモン小暮さんがライヴついでに現地レポーターみたいなこともやってたな。週日95時の仕事でなくなって初めての年でもあったので、プロ参加が認められたテニスのドイツ代表男子ダブルス、ベッカー&シュティヒのウィンブルドン黄金ペアとか、同シングルス、スイスのマルク・ロセ対スペインのサンチェス兄のドロドロ決勝なんかも結構見てました。あのへんが自分の中で“オリンピック=スペシャルお祭り”と幸福な一致をみていたピークだったと思います。

いま現在、北京オリンピックについて聞き知っていることと言えば、

①:メインスタジアムは外形から“鳥の巣”と渾名され、いまだに工事が終了していない(←1ヶ月前ぐらいの情報)。

②:マラソン競技でいちばん心配されているのが市内の大気汚染で、プレ大会では選手のウエアが真っ黒になった。

③:中国国内情勢や環境をきらって、直前まで治安のいい(と、されている)日本に滞在調整、出場競技前日に現地入りする海外選手も多いらしい。

④:競泳界では英国SPEEDO社の“身もフタもなくタイムが詰まる水着”が「着るドーピング」と一部からブーイングされており、同社と契約していない日本代表チームが急遽、アディダスやミズノに対し、SPEEDOに太刀打ちできる新製品開発を要請したが、日数が足りなすぎ間に合うわけがない。

⑤:シンクロナイズドスイミングの元・日本代表コーチはいま中国代表のコーチになっており、先般「日本の強化姿勢は疑問」みたいなことを発言して物議をかもした。

………………あと何かあったっけ?日本代表選手で「この種目のこの人がメダル獲りそう」「メダルには届かないかもだけど要チェック」的な、ジューシィな情報はあるのかな。何となく、闘わずして各国・各選手の勢力地図が決まってるような空気もあるし、かつて女子競泳のスター選手が生放送の番組で堂々と揶揄ったような“メダル基地街”的なもてはやし方がすでに食傷されているのかもしれません。

スター候補、メダル候補にしても、いまは“萌え”“美談”“おもしろ”か、いずれかの要素を持っていないと、メダル獲ろうが獲れまいが美味しく消費してもらえないことが各媒体わかりきっちゃってますからね。

あとは現時点の中国ならではの、底抜けヘンテコ運営ミスエピソードや舞台裏奇談ぐらいかな、“おかず”は。あんまり人の失態を楽しみにしてはいけませんが、満員の観客ですし詰めになった“鳥の巣”が、誰もテロも何も仕掛けないのに鉄骨一本の設計ミスで全世界のTVカメラの前で自然崩壊、なんてのはないかな。ワクワクするな。

『花衣夢衣』34話。将士(眞島秀和さん)誕生日二重奏。昭和41年時制、将士は真帆・澪姉妹より3つ年上のはずですから36歳か37歳。もう洒落にならない年なんですけどねぇ。

弟・晃一が不慮の事故で早世、悲しみに沈んだ家族と帰りの遅い父を案じて誕生パーティーを企画したよね屋長女の莉花(伊倉愛美さん)、飾りつけを頑張りすぎてダウン。夜更かしして咳したりしてる段階でせめて母親の澪、気づいてやんなきゃ。

「まだ熱が下がらないの?長男の豪が死んだときも最初は風邪をこじらせて、だんだん熱が高くなって、苦しそうな息遣いになって…」と縁起でもない記憶をむし返す大女将いより(田岡美也子さん)といい、よね屋一家、子供を元気いっぱい育てるにはあまりに過去の呪縛、後継者圧力にとらわれ過ぎ。

手放しで真帆(吉田真希子さん)との不倫にずっぽり嵌まり家族をないがしろにしまくりの将士はもちろんですが、幼い頃から家の中の“跡継ぎの男の子がいちばん大切、女の子は二の次”ムードに傷つきながらけなげに真っすぐ育って「将来はお医者さんになって祐輔叔父さん(溝呂木賢さん)の病気を治してあげたい」と夢膨らませつつ「でも晃ちゃんが死んじゃったから、やっぱりワタシはよね屋のおかみさんになるの?」と胸を痛めている可憐な莉花ちゃんに、この家、冷た過ぎ、沈み過ぎ、バラバラ過ぎだよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする