イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

はじめましてベンズです

2008-05-17 21:31:24 | テレビ番組

『爆笑オンエアバトル』152440~)、新年度第7戦。なかなかよかったですよ。年度替り後いちばん充実して、視聴後満足度が高かったように思います。今回初めて聞いたわけでもないのだろうけれど、MC小松宏司アナの計量前の皮切り惹句「笑いの総合格闘技、『爆笑オンエアバトル』!」も、他局バラエティを中心に巷にはびこる一発ギャグ・瞬間芸・キャラ芸至上主義の流れと一線を画しようという、番組の性根宣言のようで、軽く胸のすく思いでした。

いちばん笑ったのがジャルジャル5441kbとさほど玉数は伸びませんでしたが、久々再生中に声出して笑いました。月河が基本的に“勘違い”“認識違い”の生む可笑しさ、時に恐ろしさが観ものとして大好物ということもあります。

“幼なじみなのに大人の現在まで1歳差に気がつかなかった”という、ありそうでないこともないけど「よく考えたら、やっぱり無いだろう」というところからまず始めて、名字間違ってる→フルネーム間違ってる→職業間違ってる…と認識のズレ暴露をエスカレートさせて行く過程で、“血液型”という、間違って認識しててもさほどおかしくない項目をしっかり挟んだ辺りにネタ作りの堅実さが表れています。

やりとり全体が関西弁「~やわ」「~やん」の“ほにゃらかぶっちゃけ調”というのも勝因かも。これ系のネタを得意としていたアンジャッシュが、同じ台本で共通語で演ったとしてもちょっと成立しにくいでしょう。

THE GEESEが久しぶりにover5001509kb。この人たちのネタは若干当たり外れがあって、長身のボケ尾関のたたみかけるような、つんのめるような早口のセリフ回しがネタ本筋のテンションと噛み合うときれいにヒットしますね。以前オンエアの“彼女の父親に求婚の挨拶を、数字で言う男”なんかも典型的でした。

「サントスはまだ2年生じゃ?」「卒業式に年齢は関係ない!」で演順三つ前のジャルジャルと微妙に接点持ってたのも面白かったけど、「さくらんぼみたいですね」「黙れ」→「先生は…目玉焼きだ!」「そしておまえもおまえもこう…ロボットみたいになる!」ホワイトボードを使っての情熱的なプレゼンもとってもくだらなくて最高でした。尾関先生が「イワサキ、ウツミ、エノキド…」と選手もとい卒業生の名前を挙げるたびに、高佐が周りに生徒がいるかのように首を振ったり顔を向けたりする、とぼけた芸の細かさもこの人たちの持ち味。本気でこの卒業式“実戦”、見てみたいですね。

それから無傷の17連勝目を飾った流れ星3497kb。タカアンドトシの持つ記録18連勝にあと1勝と迫りました。ここへ来ての安定感はツッコミ瀧上のスペック向上でしょうね。パキパキポンポン二刀流ビンタ入り本気モードでツッコむところと、軽く半笑いで脱力気味にツッコむときの使い分けがうまくなってきたし、相乗するようにボケちゅうえいのお爺さんキャラ挿入も堂に入ってきました。タカトシを抜く新記録達成時に念願のover500が出るといいですね。それにしても瀧上演じるツンデレ女子はコミックから抜け出てきたようだ。

この番組に出る自体意外だった井上マー、今回で51敗ならいままですでに5回挑戦していたんですね。テーブルマイク後ろでカメラ目線、ヅラの耳上引っ張りながらハガキを読む仕草など、若手登竜門番組には不似合いなくらいクロウトっぽくこなれていましたが、尾崎豊キャラで叫んでいる以外のこの人を初めて見たので新鮮ではありました。

『下天は夢か』を口ずさみながら武将髷で登場したので織田信長キャラか?と思ったら、「ボクがリスペクトしてやまないノブナガ先輩」と家康キャラで来た、一種の名乗りオチ。ホットでヒューマンでシンパシーあふれるように見えて実はまるまるやっつけ上等な深夜ラジオDJ口調、この手の番組相当聴き込んでるなと思わせる演技力、でもそればっかりに寄っかからない、なかなか練られたネタですよ。チャンピオン大会で尾張五十万石を太っ腹プレゼントって、家康九男坊・義直の立場はどうなる。

どきどきキャンプ4453kbも、内容は悪くなかったと思う。しかしこんなこと言っちゃうとネタ番組ウォッチャーとしてある意味敗北宣言なんだけど、やはり、年齢でウケ度が左右されるネタってあると思うのです。“携帯片手にメールの受発信に一喜一憂”という経験を一度もしたことのない年代の月河なんかには、結構よくできたネタだとは思えても笑いが三割安になる。送信待ちで画面表示されているメールから、たとえば“なんちゃって”というワンフレーズを削って、また復活入力することを「つけ戻す」って言うんですね。初めて知りました。

ユニークかなと思ったのは、ともに携帯片手にそれぞれのメル友についての自慢やグチに花を咲かせながら、2(のキャラ)が全然仲よさそうに見えないところ。このギスギスガサガサした空気感、何かやってくれそうな匂いはしますよ。今回2勝めを挙げるまでにすでに9回のオフエアを食らっているという荒削りさも、今後の可能性ととらえることはできるでしょう。

 全体に、オンエアなったのが信じられない低空パフォや、ぜひ見たかった組のまさか落ちのない安定した回でした。

ところで先日、久しぶりに二十年来の知人グループからカラオケ有りの飲み会の告知が来たので、当時得意としていて内輪では結構ウケていた安全地帯『熱視線』を歌おうと思い、ネット上で楽曲つき動画を拾っていたら、当時のリードVo.玉置浩二さんは『花衣夢衣』出演中の眞島秀和さんにそっくりですね。いや、以前から細め切れ長の北東アジアンな目元は似ているなとは思っていたのですが、特に横顔の、鼻からクチ元もそっくり。

いま『花衣~』で演じておられる役柄も、若くてモテてやんちゃだった頃の玉置さんにキャラとして相通じるものが………なくもないこともないこともないか(どっちだ)。

♪ 引き止める指先 忘れられなくなる夜に 踊ろう… の「踊ろう」を、 おどーッろォッホォッホォッホォッ…と歌うのが気持ちよくて、この曲好きだったんですよ。そこんとこにさしかかるとお店のおネエさんたちから黄色い声が飛んだりもしたんだけど。

……………あのころ君は若かった。そしてみんなでバカだった。あのキーでまだ歌えるかな。

コメント
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