暮れに最終話を見とどけたドラマでもう一本、『外事警察』について触れずに来ましたが、あの終わり方(12月19日放送)で良かったのか、良しとしていいのか、判断に迷ったので放置していました。
単体としては嫌いな最終回ではなかったんですけどね。『振り返れば奴がいる』や、『相棒 Season 2』の『殺してくれとアイツは言った』のラストなど思わせる。「この後果たしてどうなったでしょう?」を残してエンド。余韻の残し方、忘れられなさの刻印として、あざといけれど、まずは乗ってあげられる。
ただ、NHKの土曜ドラマは、『ハゲタカ』を筆頭に、最終話は第1話で蒔かれたタネを収穫して円環がつながり閉じる…ような構成になっていることが多いんですね。暮れに再放送された『再生の町』も、ゆるめだけれどそういう構造になっていました。
連続モノでこういう作りになっているドラマは幾らもあるのですが、NHK土曜ドラマは話数が5~6話と、記憶が新しいうちに完結するのでちょうどいいのでしょう。
従って『外事警察』もどうにかして見逃した第1話と、第2話の序盤15分ぶんぐらいを視聴しないと、あの最終話をどうこう言えないなと思っていたら、10日にBS‐hiで一挙再放送とのこと。これは嬉しいニュース。きっと要望が多かったのでしょうね。
早速録画セット。逆光やカラヴァッジオばりのコントラスト、ジョルジュ・ド‐ラ・トゥールばりの単一光源を多用した画面だったので、最高画質で録画することにしました。落ち着いて再生するのが楽しみです。最終話のクライマックス=爆発シーンがモノクロで複数話にわたって何度もフラッシュする叙述法をとっていましたが、時系列の話法なら、陽菜ちゃん(尾野真千子さん)の交通婦警制服姿なんかもあるかしら。