最近ほとんど視聴していませんが、NHK大河ドラマ『龍馬伝』の次回サブタイトルがさりげなくすごいですね。何の気なしにめくっていたTV誌で見かけて、軽く吹いてしまいました。
『薩長同盟ぜよ』…“ぜよ”って。
主人公の龍馬(福山雅治さん)が土佐人なので、龍馬目線で「今週の話はこういう内容を放送するぜよ」とまとめたらこうなったということなのかな。まだ準レギュラー視聴していた春頃も『松陰はどこだ』とか『海軍を作ろう!』なんて龍馬主語のフレーズがありましたから、「最近の大河ドラマはプレゼンがくだけているな」と片づけとけばいいのかしらん。
それにしてもあんまり口語すぎて。なんとなく、『シャボン玉ホリデー』のサブタイ『○◎△▼だ、ピーナッツ!』とか、ドリフ番組によくあった『□◆★☆だョ!全員集合』を思い出してしまいました。
……『薩長同盟だョ!全員集合』でも別に違和感なくないですか(あるか)。
まあ、土佐人龍馬が主人公だから“~ぜよ”になるのであって、当事者の一方の雄=薩摩からすれば『薩長同盟たい』にしてほしいかもしれない、
長州のほうはどうだろう、『薩長同盟じゃけぇ』になるのかな。
主人公が京都人だったら『薩長同盟どすえ』だろうし、大阪人だったら『薩長同盟でんがな』。
『ゲゲゲの女房』の出雲安来界隈出身なら『薩長同盟だが』。月河の地元なら『薩長同盟だべさ』。
かりに、関東のほう出身で、水戸光圀公のお膝元あたりなら『薩長同盟だっぺ』。横浜ならもちろん『薩長同盟じゃん』。
信州長野なら『薩長同盟ずら』。
関東と関西の中間、尾張名古屋にも触れないわけにはいかない。『薩長同盟だでいかんわ』。…ちょっと違うか(だいぶ違うか)。
………こうなると、日本全国津々浦々に薩長同盟があるに等しい。
出身地域に関係なく、個人のクチ癖というのもありますわね。小倉優子りんなら『薩長同盟ですぅ』、ユニット名忘れたけど、10数年前のグラマー女性漫才コンビなら『薩長同盟だっちゅーの』。
ビートたけしさんなら『薩長同盟だっての、ジャンジャン!』、タモリさんなら『坂本龍馬さんからのご紹介、薩長、同盟さんですどぞー!髪切った?』。
ケロロ軍曹なら『薩長同盟なのであります』、バカボンのパパならもちろん『薩長同盟なのだー!』。
某ネット巨大掲示板の住人なら『薩長同盟だお』。
………………一家に一台薩長同盟。ひと部屋一台薩長同盟。
月河個人なら↑↑↑(記事タイトル)↑↑↑ですかねえ。それにしても、歴史上、何やったんだっけ薩長同盟。
よっぽど違和感あったんですね。
ま、だれにでもそういう許せん!はあります。
福山竜馬というのもかなり微妙ですよね。純朴な田舎者という雰囲気が園年続いているような・・・そこも違和感の原因か。陸奥みたいな切れ者に慕われる、竜馬も見せてほしいな。
中途半端に人間ぽく、世俗っぽくしないで、思いっきりベタにカッコいいヒーロー龍馬でも良かったのではないかと思うのですけどねえ。
玉木宏さん、内野聖陽さんら、比較的短期間に結構個性のあるフィクション龍馬が続いて間もないのもアンラッキーだったかもしれません、福山龍馬。