イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

「よし、女装で勝負だ!」

2010-07-17 19:29:53 | ニュース

参院選の与党過半数割れや、ねじれ国会になって法案通過・政策の遅滞が起こりそうな見通しよりも、IMFが日本に消費税率上げを提言」ってニュースは直球で来ましたね。

IMF(国際通貨基金)。中学の社会科で暗記しましたねぇ。世界保健機関。国際労働機関。北大西洋条約機構。関税と貿易に関する一般協定。

小室哲哉さんサウンド全盛の頃、TRFなんてのもいましたっけ。小文字だったかな。trf

……それはともかく、IMFって、個別の国の財政運営にもバリバリ容喙するんですね。ギリシャの財政破綻とそのもたらした混乱が、よほどトラウマになっていると見える。

 とにかく庶民から血税搾り上げるだけ搾り上げて無駄遣い放題お手のものの日本の経済官僚が、税率引き上げのアリバイ作り用に、IMFの偉い人に飲まして抱かして握らして言わせてるような気がしないでもないですが、本来、日本の政治家が、日本と日本国民のために考えて施行すべき日本の政策について、国際機関から堂々とダメ出しめいたことを言われるまでになると、つくづく“日本も落ちるところまで落ちたな”と身にしみます。

 さてとっ、上り坂日本が見たいなら『ゲゲゲの女房』です。漫画出版界関係者たちだけではなく、地元商店街の喫茶店“再会”マスター(広戸聡さん)も、質屋ご主人(徳井優さん)も、おなじみすずらん商店街かしまし…じゃなくてキャンディーズ・女将3人衆(東てる美さん棟里佳さん尾上紫さん)も、村井夫婦に優しかったですね。

 14日(水)放送で、しげる(向井理さん)が腐心する『テレビくん』の作画の資料にと、酷暑の中商店街を回って古雑誌を集める布美枝さん(松下奈緒さん)に、寡黙なマスターが「たまにはコーヒーも飲みに来て下さい」とお冷やを差し出す場面が特に良かった。ここのマスター、しげるが紙芝居の音松親方(上條恒彦さん)に、ギリギリコーヒー一杯にケーキ一個だけおごったときも、突然上京したチヨちゃん(平岩紙さん)に布美枝さんが見栄張ったときも見ているんですよね。

とりわけしげるが慣れない少女漫画(←木下ほうかさん扮する春田の嫌味注文)の資料探しにコーヒー一杯で粘って雑誌読み倒した挙句、「使える!」とページ破って飛び出したのも見ていますから、奥さんが「古雑誌をあるだけぜんぶ」と申し出たときに“旦那の資料だな”と訊かずともピンと来たはずです。“たまには”とアタマに付ける辺り、頻繁な喫茶店通いは厳しい家計なのを、ちゃんと見越して言っている。

質屋ご主人などは、汗だくで自転車に古雑誌を積んで運ぶ奥さんのほうから「こんにちは!」と挨拶してくれただけで嬉しかったんじゃないでしょうか。“質屋と顔馴染み”“挨拶交わす仲”ってのは、商店主仲間同士ならともかく、それ以外の一般市民としては近隣の人にあまり見られたくない、知られたくないことだと思う。質屋さんって、“付き合いあるのに愛想良く挨拶してはもらえない”状態に慣れてるから、一層漫画家先生の奥さんの気取りのなさが好感持てたんじゃないかと思います。

ご主人が布美枝さんと直に対面したのは、音松さんが来なかったかとしげるとともに尋ねに来たときだけのような気がしますが、藍子ちゃんがお腹にいるとき、布美枝さんからしげるに申し出て、嫁入りのとき持って来たお母さん手縫いの着物を質入れしていますからね。「これはいい物だね、戦前のいい反物を使ってる(←戦前は布美枝実家は呉服屋です)」「奥さん泣いてるんじゃないの?村井さんなら流したりしないよね」と冗談混じりに言っていたご主人。布美枝さんが相当の家の出の娘さんなのだろうこともわかっている。しげると話すときも、布美枝さんにも最初からタメグチですが、しげるの、変わり者だが基本、正直な人間性や、布美枝さんの(恐らくは実家より大幅にレベルダウンした結婚生活なのだろうにめげない、卑屈にならない)明るさにリスペクトが感じられるから、何かイヤじゃないんですよね。かえって“この人が画面に出てきたらきっと悪いようにはならない”という安心感がある。

今日(17日)の放送で、すっかりしぼんだ貧乏神(片桐仁さん)が名残惜しそうに(?)金色の霧となって消え去った村井家、懐かしい質草もリヤカーで受け出したし(←ほとんど夜逃げ級の物量!)、質屋ご主人の出番はもうないのかな。ドラマ時制は昭和も40年代、無担保のサラリーマン金融の時代になって、質屋さんも商売替えかしら。それともリサイクルショップとしてしぶとく営業続行、水木プロにいろいろ格安機材提供したりするかな。しげるも布美枝さんも贅沢グセや虚栄心が無いし、戦前・戦時中を知る世代なので、中古で足りるモノは中古で済ませそうですしね。

今日もうひとつ特筆すべきは、しげるの雄玄社漫画賞授賞式に駆けつけてくれた深沢(村上弘明さん)と戌井さん(梶原善さん)に対する豊川(眞島秀和さん)の丁重な対応が気持ち良かった。「今日の喜びを、ぜひお2人と分かち合いたいと思っていました」…大手出版社のメジャー誌編集長が零細版元を見下ろすようなふしはいっさいなく、“お2人の尽力のおかげで、水木さんの漫画を知り読み続けることができました、道を作ってくれてありがとう”と、業界後輩から先輩苦労人たちへの感謝と敬意があったと思います。

スカイライダー村上さんと、ウルトラマンコスモス杉浦太陽さんが(おもに後者からの勝手な仮想敵視で)睨み合うのも可笑しかった。マンの圧倒的位(くらい)負け。内心↑↑↑↑タイトルのように思ってたりして。

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