特にメカに強いわけではなく、手先は“ド”とか“スーパー”の付く不器用ですが、機械関係で何か不調が生じると、すぐ原因究明すべく裏を開けたり、分解したり、剥がしたり外したりしては、究明どころか致命的に故障させてしまうという、実に生産性のない困ったクセを持っています。
先日もそのせいで、壊さなくてもいい懐中電灯を一個、壊してしまいました。
たまたま、光源のクリプトン電球が切れたので、本体をバラして切れた電球をはずし、サンプルとして電器屋さんに持参、スペアを購入。付け替えてみました。試験点灯。よしよし。…と、ここまででやめておけばよかったのです。
アレ?バラした状態から、いま、どうやって復旧させたっけ?と思い出せなくなり、「今度同じように電球が切れたら、付け替えて復旧させる過程を覚えてないとヤバいぞ」と、もう一回、バラしてみたのです。
結果、それが運のツキ。二度目のバラし方に問題があったらしく、スイッチとバッテリーの間の伝導体らしき華奢なバネみたいなもの(←もう、このへんで本質的にメカ音痴露呈してるでしょ?)がズレたか伸びたかして、あとは押しても引いても点灯しなくなってしまいました。
“一度、事なきを得たのに、もう一度手順をリプレイしてみようとして台無しにする”、これがいつもの負けパターン。
この懐中電灯、’95年の阪神大震災で防災意識が全国的に高まっていた頃、我が家があまりにも“丸腰”なのにあきれた友人が「懐中電灯ぐらい一本は常備せよ」と置いて行ったものでした。
懐中電灯に助けられるほどの災害らしき災害に遭わないうちにお別れできた幸福に感謝しつつ、最後の分解をして燃やせないゴミへ。
買ったばかりのスペアの電球だけがむなしく引き出しに眠ることになりました。
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