イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

イニシャルY・Tのミュージシャン

2006-11-09 16:01:54 | 日記・エッセイ・コラム

ネットユーザーになって、検索エンジン使用が日常化すると、思いがけない情報と、思いがけず出会うことがあります。

’80年代前半、お気に入りだったシンガー・ソングライターさんのサイトを、ひょんなことから見つけました。

学生時代、東京のFMで聴き知って、地元に帰って就職してからも近隣にツアーがあると見に行っていたし、アルバムはほぼ毎作、予約して買っていました。デビュー当時の旧盤も調べて、取り寄せてもらったこともあります。

和製AORの草分け的存在の一人で、流行がいろいろに変わっても自分の色を変えなかった人。別に飽きたわけではないのですが、ちょうど音楽媒体がアナログ盤からCDに移行しつつあった頃、自分の仕事もバブル期で忙しくなって来たこともあって、自然と卒業したような形になっていました。

そして十数年が過ぎ、三年前。自室の改装と、アナログレコードプレイヤー不調がきっかけで、スリーピング状態だったかつてのお気に入り盤を思いっ切り処分。いつかまた聴きたくなるかも…と未練はあったけれど、“惜しんだら負け”(←強がり)と思って、むしろ努めて忘れるようにしてきました。

サイトを見ると、バリバリ現役でした。ディスコグラフィによれば、私が離れていた期間、レコード会社が二度ほどかわっている辺りがバブルとバブル崩壊の余波かもしれませんが、切れ目なく楽曲提供、東京圏中心のライブ活動は続き、自前のレーベルを立ち上げてオリジナルアルバムもリリースしていたのです。

私が泣く泣く処分したアナログLPの曲たちも、五割ぐらいは何枚かに分けてベスト盤としてCDに収録され、まだ購入可能なようです。

しかも、ネット環境になったいまは、未CD化の曲もダウンロードサイトを使えばほぼ完全に再ゲットできることがわかりました。

サイト内にアップされた最近のスナップを見る限り、私がライブにかよって手拍子していた頃と比べて、容姿はそれほど老け込んでいません。

先月も拠点とする都内のハコでアコースティック・ライブを開催。近々またアルバムをリリースする予定とか。私と同年代でしょう、長年のファンからの熱心なライブ感想、新作待ってましたコメントも多数書き込まれています。「~という曲、ずっと大好きだったんです。甘いお声やっぱり最高。歌ってくれてありがとう!」…私が処分した中の曲名も挙がっている。

新アルバムかぁ。二十年をへだてたいまの歌声、いまの楽曲を聴いてみたい気もするし。

CDベスト盤や、ダウンロードでかつてのお気に入り曲にもう一度ひたってみたい気もするし。

…どうしたもんでしょう。どちらにも、いまひとつ熱くなれない、前のめりにならない自分が不思議でもあるのです。

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