タロットカードの読み方占い方を指南する情報はネット上にも、本屋さんにも数多(あまた)あふれているんですけど、占い=広く“カードリーディング”の、外っかわでの“こういうときどうするんだ?”と思う細かい疑問が、意外とどこにも正解書いてないということがある。
たとえば、本日のリーディングレッスン、実占トライアルセッションこれにて終了、と、カードを撤収するときの“しまい方”。
多くの文献では「枚数を数えて」78枚フルに揃っていることを確認して、一度シャッフルして、占いで集めた“気”をはらってから、ケースに戻すなり布に包みなおすなりして仕舞いましょう・・とあります。
“枚数を数える”というのは、一見、要るか?と思いますけど、自分で実占リーディングを何セッションか重ねてみると、無視できない頻度で、カードが一枚とか時には二枚、テーブルからこぼれて床に落ちていたり、クロスの下に入り込んでいたりして、「・・76・・77・・アレ?」って番町皿屋敷みたいになります。
そこで、遠足の帰り途につく前に先生が“班ごと”に人数数えさせて、班長くんに報告させるように、大アルカナ22枚→小アルカナ4スーツ各14枚、と、分けてそれぞれ数えて、ヨシ全員集合、と確認することにしました。
どうせ分けてそれぞれ数えるなら、セッションでばらけた正逆も正に揃えて、上から大アル→ワンド(棒)→カップ(“カリス”とも。聖杯)→ソード(剣)→ペンタクル(“コイン”とも。金貨)と、お迎えして開梱したときの順に戻す。
もちろん各スーツの数札はエース(1)~10の順、コートカードはペイジ(小姓)→ナイト(騎士)→クィーン(女王)→キング(王)の順。
・・デッキによって、デフォルトがキング→クィーンと、女王様がトリを飾っている場合もあるし、スートもソードで始まったりカップで締めたりする場合もありましたが、月河は指南本でいちばん平均的に多い順に従うことにしてます。
22年の正月の、月河“タロット事始め”で初めて手にしたライダー・ウェイト・スミス(RWS)版デッキが、梱包も解説書もこれ順だったので、やっぱりもうカラダにしみこみましたからね。
こうやって、分けて数えると、前述のように一枚、どこかに飛んでいたり落ちていたりすれば、何スートの何札がソレか、すぐ判明します。
分けるときに間違えて、違うスートに入れちゃったりしても、「アレ?15枚ある」と、すぐわかります。
月河は、レッスンやセッションのあとのこの手間が、カードに“お疲れさん”“明日もよろしくね”と、クチでなく手で伝えているような気分で、結構好きなんですけど、多くの先輩占い師さんたちが言う「シャッフルして(“気”をはらって)から」仕舞うというのがわからない。
シャッフルすると、次の占いタスクに向けてのスタンバイさせる感じで、言わばカードに緊張状態を強いたまま仕舞うような気が、ちょっとするんですよね。
レッスンを重ねるほどに、タロットってカードのカタチをしてはいるけど、“自分の感覚器官”の一部の様な気がしてくる。「お疲れさん」「おやすみなさい」のときには、まだリーディングにも、実占にもデビューさせていなかった“初期”状態に、なるべく近づけて休ませてあげるほうが、カードに優しいし、逆に占いでたまった疲れを“はらって”あげられるような気がするんですけど、あまり関係ないかな.。
でもなんとなく、締めのこのルーティンをしっかりやると、翌日のレッスンやセッションの一回目が、何のテーマでどんなスプレッドを使っても、スッキリ読みやすく並んでくれるような気がします。
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