雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

思い出多い阿蘇周辺

2009-04-29 04:57:02 | カワサキ単車の昔話
KAZE VOL201号が送られてきた。

別府から、絶景あふれる火の国へ。
『阿蘇周辺』          


日本国中いろんなところに行ったが、阿蘇周辺はひょっとしたら一番多く訪れたところかも知れない。
広大な大地、火の国阿蘇もその周辺もまさしく神が造られた絶景だと思った。

直入町に造ったSPA直入の建設を企画し直接担当をしたので、そのための出張も多かったのだが、完成してからいろんな方たちの案内場所としてもこの周辺は絶好の立地であった。
今はカワサキのサーキットとなっているオートポリスは、SPA直入と同時進行で建設が進められた。

SPA直入の50倍もの膨大な投資額で建設されていたオートポリスを当時一緒に担当してくれた故岩崎茂樹と『こんな莫大な投資では九州では持たないな』とひがみ半分で言っていたが、その通りになってしまって、
結果はSPA直入りの投資額とあまり変わらない額で今カワサキの所有するところとなっているのも不思議なご縁である。

当時SPA直入の運営にも関係し、つい先日までオートポリスの責任者であったタッチャンと今度はNPOを一緒にやろうとしているのも面白い。




そんないろんな思い出のある阿蘇周辺だが、
KAZEの記事にあるようにバイクのツーリングコースとしては絶好の立地である。
道もいいし、何にもまして周囲は絶景なのである。

日本ツアーに来たアメリカの販売店の連中が、東京や京都などの都会の観光のあと阿蘇に来て、日本にこんないいところがあるのになぜ日本人はこの近くにすまないのかと不思議がったのが印象的であった。
会社に勤めやすいところに群れる日本人の価値観と気持ちよく生きることが主体の欧米人の価値観の差であろう。



兎に角いいところだし、思い出多いところであるが
何といってもその中心にあるのは、岩崎とほんとに「二人で造った」という思いの強いSPA直入である。

SPA直入の公式サイトは当然あるのだが、SPA直入非公式サイトと言うのがあって、
その中に、『コース攻略』と言うページを見つけたのである。

1.4キロの短いコースだが、岩崎茂樹君が誰に相談するでもなく、たった一人で考えて造ったコースである。
安全であること、短いがコース巾は結構広く、安全地帯も充分過ぎるほどとった。
登り下りのカーブの設定、いろんな要素があること、面白いこと、
更には建設費を安く上げるために動かす土量を極力少なくすることなどだった。
サーキットの建設費の多寡は土を動かす量と水処理などコースとは関係のない部分が大きいのである。

SPA直入のネーミングに、
ベルギーの名門サーキットSPAフランコルシェンと長湯温泉のSPAとを関連付けて名づけた岩崎茂樹のこのサーキットの懸けた彼の想いみたいなものを感じるのである。
ちなみに岩崎は、カワサキが唯一鈴鹿8耐で優勝を飾ったときの直接のレース責任者であった。



そんなコースの攻略法など、もし彼が生きていたら彼独特の講釈が聞かれるのにと思ったりする。

アレからもう20年近くも経って、大きな事故が一つもないのは最初のコンセプトが良かったとも思っている。
どんなことになるのか全く想像もつかぬままに無鉄砲に進めたSPA直入だが、
今でも何となくいろんな人に受け入れて貰っていて、良かったと思っている。

私自身も機会があればいちど訪れてみたい直入周辺である。

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コメント (2)
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