川崎重工業の二輪部門の名称が4月1日から『モーターサイクル&エンジンカンパニー』に改称されたようである。
★週末に二輪車新聞が送られてきて、詳しい記事が1面に載っていた。
今回、なぜ改称されたのか?
いろいろあるのだろうが、今は『汎用機』の経営がまた苦しくなっているようだ。
心機一転という経営陣の気持ちなのだろう。
ただ、現状は、生産の主体が海外生産に移行し、国内での生産主体の事業構造からは一変しているので、
事業構造の徹底した見直しをやらぬ限り、
現状からの脱却は容易ではないと、正直あまり期待はもてないのではと思っていた。
構造改革などは、全員が力を合わせたりしてできるものではない。
強力なリーダーが、或いはトップメンバーが、覚悟を決めて行動に移さぬ限り難しいので、ちょっと無理かなと思っていたのである。
★二輪車新聞の記事の人事面に 『技術本部長、理事山田浩平』 の名前を見つけて、
これは、『ひょっとしたら、希望が持てるかも』と思って今ホンネで書いている。
こんな危機的状況からの脱却は、普通の人では無理である。
『奇人、変人の類』 『強烈な個性の持ち主』 でなければ期待できない。
そのトップ人事の、技術本部の中に『山田浩平』の名前を見つけて、
事業の中枢の技術本部が生き返ったら、事業は簡単に好転すると思ったのである。
★実は、彼とは、この数年間、ずっとネット上でのお付き合いがあった。
直接会ったことはなかったが、手紙も何度も頂いたし、私のほうから『ひょこむ』にお誘いもしたりした。
私は『ひょこむ』には100人ばかり招待しているのだが、自分でオモシロいと思う人しか、誘ったりはしていない。招待した人の後見人としての責任があるので、自分が納得できる人しか招待できないのである。
二輪関係はいっぱいいるのだが、川重の現役関係は私のほうで気を遣って誘っていない。
山田浩平君だけなのである。
山田浩平君を躊躇なく誘ったのは、彼は自分の考えを確りと持っている『奇人、変人』だということと、
私の現役時代、サーキット専用の4輪 X-11の開発などで、一緒に仕事をしていて、
『気心が知れていた』からである。
更に言えば、優秀な技術屋のクセに、マーケッテングに興味、関心があって、
カナダの販社の社長も、アメリカのKMCの経験もある。
高橋鉄郎さんや田崎さんがそうであったように、末端を解っている技術屋さんはこの事業にとって貴重なのである。
何よりもこの事業の指導者に必要な資質は、『マーケッテングマインド』である。
末端からの目線、末端の気持ちが解らぬ人には、所詮無理である。
然し、残念ながら日本人は一般的に上から目線で、末端から物事を見れる人は、
『奇人、変人の類』なのである。
★『奇人変人と言っても、普通の奇人変人ではない。
東大出の毛並みのよさは、武雄市長の樋渡啓祐さんなみである。
(今、確認しました。樋渡啓祐さん武雄市長3選、おめでとうございます。)
『胡蝶』さん。
これが山田浩平君のひょこむでのハンドルネームである。
そういえば、「ああ、あの人」と解る人も、直接の『胡蝶さんのトモダチ』も、このブログを読まれる人の中にはいっぱいいるだろう。
そう、あの『胡蝶』さんが、カワサキの技術本部長をやるのなら、
半ば、カワサキを諦めているカワサキファンたちも、大いに期待することは間違いないのである。
『ひょこむ』の中のブログ、『胡蝶の世界』の読者のカワサキファンたちは、バイクのプロたちがいっぱである。
『胡蝶』さんのトモダチも73人もいて、オモシロいのばかりが揃っているのである。
★その『ひょこむ』のプロフィールに自ら書いた一言メッセージが、
『 Kawasakiは、”Extreme,Un-compromising, Lime Green”』 なのである。
自己紹介で 主な作品 として
●バイク GPz900R, 1000RX, ZX10, ZZR1100C なぜか(Dは関係なし),
●陽の目は見なかったが、サーキット専用の4輪マシン X-11,
●ジェットスキーでは NewX-2, ULTRA250x
『Under-promise Over-deliveryは感動と満足の基本。これをマーケティングではExpectation Managementと言う。 カワサキ単車も かくあるべし!』
とも言っている。
そのご自身の信念どおりに、一筋にやって欲しい。
『何になりたいか』という、役職などを狙うのではなくて、
『何をやりたいか』が明確に言える人が、技術部門のトップの座に付いたのである。
かっての、Zのミスターホースパワー大槻幸雄さんのように、
レース時代F21Mを開発した安藤吉朗さんのように、
少々奇人変人といわれようが、ものともせずにやって欲しい。
★近年、開発を担当されたジェットスキーは大ヒットでした。
この世界は、商品が一番です、
OBとしては、バイク雑誌などで、カワサキの旧い話で賑わうのも嬉しいのですが、
やはり、今の時代にあう『新しいカワサキのヒット商品を』と願っています。
まさに、『Kawasakiは ”Extreme, Un-compromising, Lime Green”』 を狙ってください。
最後までお読み頂いて有難うございました。
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