★個人情報は守られるべきであるということから出来ている法律が『個人情報保護法』である。
自宅にある企業から『個人情報漏えい』に関する報告書が届いた。大量の漏えいした個人情報の中に、私の個人情報も入っていたようである。
漏えいの状況が丁寧に述べられていて、お詫びの印に500円の図書カードを送付してくれるというのである。
『個人情報』と言えばパソコンに入っている情報が主なのだろうが、私のパソコンの中は、『すべて公開してもいい情報』しか入っていない。
だから、すべて公開されても特に問題はない。 住所や電話番号などはすでにあちこちにいっぱい公表されている。
★あまり、よく解っていなかったので、調べてみた。
このようになっていて、施行されたのは2003年からだから、私の70歳の時からである。
従って、私の現役時代は1999年までだから、何となくそんな風潮は出ていたが、具体的な法律は出ていなかったのである。
従って、『個人情報保護』などとは無縁で生きてきた世代なのである。
世界でこんな対策が出てきたのは、やはりコンピューターが一般的になり、特に企業では大規模なデータ―を持っていたので、その管理をどうするのかということからスタートしているようで、世界の流れとしては欧米から始まって、その流れが日本にもということになったようである。
2000年代に入って、一般企業のデ―タ―の大量流出が続いたようで、その対策として、日本も法規制をすること自体は何の問題もないのだろうが、
日本の場合は、規則だけはどんどんきつくなるのだが、決められたことを守ろうという態度がないので、どんどん過剰反応して、何となくこの法律は悪法と言うような感覚があるのも事実である。
★事実、ネットで『個人情報保護法は悪法』と検索すると、こんなサイトが現れたりするのである。
『個人情報保護法は悪法?
様々な業者が個人情報保護法を盾にとり、いままでは普通にやっていてくれた仕事を「個人情報があるので出来ません」といい困っています。
私から見れば法律を盾にとり「手抜きをしている」意外に考えられません。
振り込めとかオレオレ詐欺などには有効でしょうが、個人情報はそんなに大切なんでしょうか?
仕事をしていると悪法としか思えませんが何のためにあんな法律を制定したんでしょうか?』
- という質問が載っていた。
『個人情報保護法の主旨は、個人情報は、その本人の意志に反して利用されることがないようにコントロールすることにあります。
その意味において、過剰反応や事業者の悪用があることが今の時点での現実問題だと思います。
また、本来は、本人の意志に反して利用されることが無いようにしているはずで。でも実際は、「本人の同意」がないと名簿などに載せてはいけないのですが、「本人の同意、又は本人への通知、又は公表」となっているため、WEBサイトに利用目的を公表していればOKというのが実情ですので、かなり「ザル法」になっていることが現実の大きな問題です。
一方で、事業者が「個人情報保護法があるので」とそれを盾に、悪用する事例も沢山あるようですが、個人情報保護法は、個人情報を利用する事業者を保護するような規定は一切ありません。今、総務省を中心として、保護法の適正な運用に向けて活動する方向で進んでいますので、「これはおかしい!」ということがあれば、総務省や都道府県の窓口に報告してください。
ザル法であっても、法律は法律です。無かったらもっと悪い状況になっているでしょうから、この時点から改善していくように、声を上げることが大切だと思います。
質問した人のコメント
業者が法を悪用している事例が多すぎますし、政府が煽り立てて小さな事でも過敏にさせすぎているのも大問題です。改正されることを望みます。』
★このあたりが日本の役所の大問題で、法の精神を守るよりは自分の身を守る方向に走ってしまうのが問題なのだと思う。
ネットで、『個人保護法の過剰反応』と検索すると、
学校での過剰反応 から始まって 病院施設、 役所、そして最後に、社会生活での過剰反応 とその表題が現れるのである。
なぜ、日本では本来の目指した目的が実現しないのか?
それは、 規則は創るがその運用の仕組みを創らない からである。
『犬の糞は捨てるな』 とは言うが、どうしたらそうしなくなるのかということは考えない。『捨てるな』と言ったと自分の身を守るだけである。