おかずブログ

ここでは主に撮影画像を発表します。
近場で撮影した植物などがメインとなります。

10月の花たち(3)

2008年10月30日 | 魅惑の花たち
10月の花たち(3)
フジバカマ・メドーセージ・シュウカイドウ・ハゼランです。

フジバカマ(キク科)
フジバカマは秋の七草の一つとして、古来から広く知られていたキク科の花です。
万葉集にもあり、源氏物語にも「藤袴」の巻があります。古くは「紫蘭」とも言っていて、
西行の山家集にも「紫蘭」として藤袴が出てきます。
花名の由来は「筒型で藤色の小花が寄り集まっている」所からのようですが、
確実とはいえないようです。白花もあります。
近年、自生種はなかなか発見できず、絶滅危惧種になったようです。
でも拙宅の近くを少し歩けば、野原に自生しているのや、公園などで
植栽されているのをよく見かけます。

ふじばかま淡きを花のこころとも  (田村萱山)

シュウカイドウ「秋海棠」(シュウカイドウ科)

1600年代半ば以前に中国南部から日本に移入されたようです。「花の色、海棠に似たり、
ゆえに名付く」とありますが、海棠とは色以外には似ていません。属名を「ベゴニア」と
いいますが、この属は盛んに品種改良がなされています。
    (以上、「草木花歳時記」を参考)

メドーセージ、ハゼラン「三時草」については割愛します。



















秋の実

2008年10月19日 | 魅惑の花たち
秋の実
夏からこの方、魅惑的な花で眼を楽しませてくれた花たちが、それぞれに可憐な実をつけています。

シロシキブ、コムラサキシキブ、ナンテン、ハナミズキ、ヤブランの実です。ヤブランはこれから
黒真珠のようにつやつやとした黒色になります。
ナンテンは、ひどい酔っ払いのような真っ赤な色にと変わっていきます。
植物の、変化(へんげ)のドラマが休むことなく繰り広げられています。






























七月の花(1)

2008年07月09日 | 魅惑の花たち
七月の花(1)
今の季節に咲いている花たちです。
初めはオリズルラン。この花は今年初めてオリズルランと分りました。
六月の下旬に四国の八幡浜駅で見かけて、はて、なんという花だろうと思いました。
七月になって近場でも見かけました。花期は非常に短いようです。
次はサルスベリ。この花が咲くと本格的な夏の到来を思わせます。
続いてコムラサキシキブの花です。小さな花なので撮影は難しいですよ。
その次はムラサキクンシラン。アバガンサスという舌を噛みそうな名前よりは
ムラサキクンシランがいいですね。呼称もいくつもあると覚えきれない。
最後はムラサキツユクサの白花です。トキワツユクサと良く似ていますが別種です。






























六月の花(3)

2008年06月28日 | 魅惑の花たち
六月の花(3)
未発表の今月撮影の花たちを出します。
初めのトケイソウは初めて見る種類でした。近くのアパートのフェンスに這っていました。
ネット友達がスペインで見たそうです。
ナデシコ、ヒメジョオンとカメムシ、ルリギク、マツバギク、キバナコスモス、
カサブランカのメシベ、ダリア、ハイビスカスのシベの順です。

























ネジバナ

2008年06月26日 | 魅惑の花たち
ネジバナ
ネジバナ(別名モジズリ) ラン科

地生ランで高さ10~40センチ。初夏の頃、芝生や土手などの日当たりのよい草地に、
いっせいにかわいい花を咲かせる。花色は紅紫色が多く、唇弁は白い。まれに白花もある。
細い花穂に下から上へとらせん状に横向きの花が咲きあがり、花数の多いものでは
直径数ミリの花が50個を越す。ラセンの回転数は4.5回。左巻きも右巻きもある。
花期は四~十月と長いが、開花には春型と秋型があることが最近わかった。

日本全土のほかサハリン、千島、朝鮮半島、中国、マレーシア、オーストラリア、
インドに広く分布する。
「朝日新聞社 草木花歳時記から抜粋」

一枚目の画像は草ぼうぼうの原です。管理する人が今はいません。この原にネジバナが
群生しています。少し掘り取って自宅に移し植えました。






























六月の花(1)

2008年06月19日 | 魅惑の花たち
六月の花(1)
ビヨウヤナギ・ナンテンの花・アザミ

ビヨウヤナギ (オトギリソウ科)

ビヨウヤナギは「美容柳」の文字を当てています。「未央柳」とも表記します。
別名に「金糸桃」があります。美容は「美しい花」ということ、柳は「葉が柳のように
長楕円であること」にちなむようです。実際には柳ほどに細長くはありません。
中国が原産地といわれていますが、日本にも早くから入ってきていて、
貝原益軒が1694年に「花譜」という本で「金糸桃」と書いているようです。
同じオトギリソウ科の仲間に「金糸梅」があります。

ナンテンの花 (メギ科)
ナンテンの実は冬の季語ですが、花は夏の季語です。
実はここを見てね。
ナンテンの実

アザミ (キク科)
なんとアザミはキク科です。
世界に3百種、日本には約60種あるとのこと。春に咲くのは野アザミのみ。
そのほかの品種は夏から秋にかけて開花。
江戸時代にはすでに園芸品種が作られていたようです。すごいなー。
(朝日新聞社 草木花歳時記を参考)























アジサイ

2008年06月18日 | 魅惑の花たち
アジサイ
梅雨の季節の風物詩ともいえるアジサイは「紫陽花」と漢字表記の方がふさわしいと
思う。入梅してから二週間ほどにはなるのだが、今のところ、まとまった降雨がなくて、
梅雨時の蒸し蒸しとした、ジメジメとした感じはない。それでもたまの雨に濡れてしっとりと
した風情を醸し出している紫陽花は、この季節にふさわしい花だと思う。

ガクアジサイ アジサイ科(ユキノシタ科)

アジサイの原種で、房総半島、三浦半島、伊豆諸島に自生しているのが確認されている。
他にも野生状態のものがあるといわれているが、古くから庭などに植えられてきたため、
本来の自生かどうか定かではない。
枝先につく大きな花序の中心部には、小さな両性花がたくさん咲き、その周辺を五・六個の
大型の装飾花が取り巻いて、ちょうど額縁のようにみえるのでこの名がついている。

アジサイ アジサイ科(ユキノシタ科)

野生のガクアジサイのなかで、装飾花ばかりになつたのがアジサイである。花弁に
見えるのは四枚のがく片で、その中心部に直径一・二ミリの花冠がある。花の色が
日々微妙に移り変わることから七変化とも呼ばれる。
アジサイは日本原産の園芸植物。ヨーロッパに渡ったアジサイは改良が重ねられた
系統が日本に里帰りし、西洋アジサイと呼ばれてさかんに栽培されている。
「朝日新聞社 草木花歳時記から抜粋」




















ガクアジサイの中心にある花冠。それが開いた画像。








五月の花(3)

2008年06月17日 | 魅惑の花たち
五月の花(3)

これまでに出した五月の花と同じように、すべで拙宅の半径200メートル
以内で撮影したものばかりです。
上からヤマボウシ、ユキノシタ、テイカカズラ、ヒマワリ、ナデシコ、ヤマハギ、
キンシバイのメシベ、キンシバイと虫、ユキヤナギ、最後は花ではなくて夏グミの実です。


























五月の花(2)

2008年06月14日 | 魅惑の花たち
五月の花(2)

(ドクダミ) ドクダミ科
人里に生える多年草で高さ30~50センチ。地下茎を伸ばしてどんどん増える。花期は6から7月で
白い花弁のように見えるのは総苞片である。本当の花はごく小さく、苞の上の短い花序にびっしりとつく。
茎や葉に強い臭気があり、日本では古くから民間薬として利用されてきた。葉を貼ると
腫れ物の吸出しや皮膚病に、煎じて服用すれば胃腸病や腎臓病に薬効ありといわれるなど、
さまざまな病気に効くという意味から十薬の名がある。

(シラン)ラン科。
高さ30~70センチの地生ラン。花は下から上へといくつも咲きあがる。関東地方から
九州までの暖地の山の斜面に自生し、北陸地方や長野県には自生しない。中国名は白及。
白い地下茎を外傷薬や胃腸薬などに使う。
平安時代はフジバカマのことも「紫蘭」と言っていました。

(ニワゼキショウ) アヤメ科
名は庭に生える石菖の意味。北米東半部が原産地。明治時代半ばに渡来した
後は各地で観賞用に栽培。
花は直径一センチほどで水平に開く六弁花だが、実際の花弁は三枚、残り三枚は
がくが花弁化したもの。
「上記は草木花歳時記から抜粋」

(ヒナキキョウソウ)キキョウ科
北米原産の一年草。不思議なことに五弁花、六弁花、七弁花があります。