15/09/26 大原野の蝶と植物
京都市西京区の人たちが「なんやかんや大原野」というグループを形成しています。
言ってみれば大原野の知名度アップ、町おこしということだと思います。
この方々が数年前から、今の季節に「フジバカマ祭り」を開催しています。
「フジバカマ=藤袴」とは万葉集にも詠われている植物で、秋の七草の一つです。
藤袴は環境省の準絶滅危惧種、京都府の絶滅寸前種に指定されているそうです。
1998年に、大原野地域でフジバカマの原種が発見されました。
それで大原野の休耕田に藤袴を植栽していて、今年は9/23から9/27まで「フジバカマ祭り」を
開催とのことで、電動自転車で行ってみました。
藤袴の花にはアサギマダラという蝶が飛来することで知られています。
この蝶は「渡り」をする蝶で、台湾やもっと南の国から日本に渡って来ます。
今の季節は南方の国へ帰るための準備期間なのでしょう。
アサギマダラだけではなくて、他の蝶も随分と飛んでいました。
初めの画像は「フジバカマ」。よく見かける白い花の藤袴とは違います。
藤袴に飛来していた蝶たち。実際には画像以外にも多くの種類の蝶が来ていました。
会場に咲いていた花たち。すべて自生種です。ゲンノショウコ・スミレ・ママコノシリヌグイです。
大原野では他に、今の季節に咲くようにした「ヒマワリ畑」もあります。
以前にも行ったことがあるのですが、彼岸花もそろそろ終わりかけの季節にヒマワリが満開になります。
夏の盛りと秋の盛りが同居しているみたいで、ちょっとした不思議さを味わいます。
画像をあまり出すのもどうかと思って、少ない枚数です。ヒガンバナの向こうがヒマワリ畑。
もう花の盛りを迎えているはずです。
ヒマワリは意外と耐寒性があるようで、冬のさなかの2月に花を付けているのを見たことが
ありますが、やはり不自然な中の面白さのようなものを感じます。
大原野の方々の尽力によって普通では見られない光景を見ることができます。
その、ご苦労を思いながら帰宅したのでした。