竹が秋を迎えている。
私の住む京都市西京区にある西山(西の丘)丘陵には竹林が多い。
明治時代の中頃に交通網が発達してからタケノコの販路が拡大して、
そのためにタケノコ生産農地も急拡大したらしい。
現在では京都の西山のタケノコは全国的にも有名である。
ともあれ、竹は竹のクローン(竹の子)を作ってから、葉が
薄黄色く変色し落葉する。他の樹木が秋に落葉するのとは対照的であり、
ために陰暦3月、晩春の季節を「竹の秋」という。
そこここから見える山の竹林は一様に薄黄色に変色していて、今の季節を
象徴している風物詩でもある。
親竹自体は子を作る産みの苦しみの果てに葉を変色させ、ついには落下させる
ようにも思えて、なんだか痛々しい思いも持つが、それが竹の生理であり、
ごくごく自然の現象ではある。
陰暦に直すと本日5月10日はは陰暦4月15日。季語としてはすでに半月を過ぎている。
それでももう少し「竹の秋」は続きそうだ。
葉はすぐに若々しい葉と入れ替わる。
瑞々しい葉を付けた竹を「竹の春」という。でも「竹の春」は夏ではなくて
秋の季語になっている。
竹秋の 風騒ぎして あたたかし 「清水基吉」
下の二枚は竹の秋の画像。
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ブログを長く休んでいた間、写真は撮っていました。
でもまだ整理のついていないのもあり、それらは後日にOneDriveに出します。
取り合えずは「17年画像」や「植物園総合」にリンクしますので、
直近のものをご覧ください。
OneDrive画像
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