16.03.06 御苑・長徳寺・イヌノフグリ・春画展
◎ 御苑
拙宅を出て、まず御苑。梅と花桃の具合を見たかったのですが、梅はもう少しという感じ。
花桃は白いのが開きかけていました。
御苑の花桃は華やかで楽しめますから、梅よりも楽しみにしています。
本日あたりはもう盛りになっているはずで、行かなくちゃ・・・と思います。
白梅と紅梅。開きかけの花桃。





◎長徳寺
ここには一足先に咲く桜「オカメ桜」の木が門前に一本のみあります。4分咲き程度でした。
13日の本日なら、すでに散りかけているでしょう。



◎イヌノフグリ
京大の石垣にへばりつくようにして自生しています。なんでもアリが種子を運ぶようです。
絶滅危惧種で昨年は5株ほど見かけたのに、今年は2株だけでした。来年は見ることが
できるかどうか・・・。
4ミリほどの小さな花。ピンク色をしています。



下の三枚は路傍の花です。



◎春画展
細見美術館で「春画展」を2月からしていますので行ってきました。
待ち時間は30分から40分。行列ができていました。
女性の方が若干多い感じでした。若い娘さんたちも多いものでした。
会場は地下三階まであり、空調は聞いているとはいえ広いとは言えない館内に人が多くて、
人いきれで「疲れたなー」という感じです。
ガラスケースの中におおむねA4サイズほどの多くは版画作品。もちろん肉筆画もあります。
私の弱っている眼ではガラスに顔をくっつけるようにしても良くわからないのもあり、
視力の衰えが疎ましくも思いました。
もちろん「春画」とは男女の性愛を直截に(露骨に)描写したものです。いろいろ異論はあるのでしょうが、
「文化」とみなされて良いはずです。
見に来ていた方の中には江戸時代の庶民の生活や風俗の研究家や絵画および絵画史の研究家もいたでしょう。
特に浮世絵などを研究している方には必見なのでしょう。
私はと言えば興味本位なのですが「ムフフー」という秘めやかな、ちょっと表ざたにはできない、
楽しみごとを味わうような独特の期待感などはなかったようです。
もうこの年になると欲望も希望も執着もどんどんと抜け落ちて希薄となり、ただあるがままに
自然体で接するものだと自覚しました。
ああいうものの展示に拒絶反応はない代わりに、積極的に見たいとも思わないと
いうことが、事後の感想です。馬齢を重ねてきた証拠でしょうね。
でも話の種、さらにいうなら冥途の土産になったでしょうか?
江戸時代に限らず昭和のある年代までは、上流家庭では令嬢が結婚するときに母親はああいう
種類の「あぶな絵」をそれとなく持たせてやり、そしてそれは代々母から娘へと引き継がれて行くと
いうことも聞いた覚えがあります。そういう公にはできないけど大切な役目も担ってきたのでしょう。
次にまた見る機会があるとしても、私はもういいかなーという思いもします。

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