小春の日々に
青や朱白い秋過ぎ玄冬の小春の日々を待ち焦がれおり
小春来る頃にしなれば鳴り響く狂想曲は身体満たして
我が生は花とモミジに狂うため引きずる命狂い重ねて
春の日は花を求めてをちこちをさまよい人になりて過ぎ越し
小春の日モミジ見たしと駆けまわる錦の秋を我が内にして
さまざまに錦織りなす木々ありて命の賛歌寄り添い受ける
ひととせを限りに生きてモミジ葉は朱を伝えて散りゆくばかり
紅の狂気のような色見たし我がたましひを根こそぎ与え
命をば燃やして終わるモミジ葉に散りゆく定め思わず嘆き
モミジ葉は我をも朱に染め上げて土産にさせる生の形見に
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