CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

モダンポップの教科書、エヤープレイ

2015年05月03日 | AMERICAN ROCK/POPS
TOTOのようでTOTOでない、HALL&OATESのようでHALL&OATESでない、E,W&FのようでE,W&Fでない、それは誰かと尋ねたら、AIR PLAY、AIR PLAY、AIR PLAY…と関西スタイルの大喜利で始まりました。

今回紹介するのは、AIR PLAYが1980年にセルフタイトルで発売した彼らの唯一のアルバムを紹介します。唯一のアルバムという事で、マイナーなバンドと思われるかもしれませんが、AOR(アダルトオリエンテッドロック)というジャンルではモダンポップの教科書と称されるくらい有名なアルバムで、彼らのファンとしては、”あんたの表現力に乏しい駄文による曲の解説は不愉快だ”との指摘を受けるかもしれませんので、さらっと流して書いていきます。

凄腕セッション・ギタリスト、作詞作曲家、兼音楽プロデューサーであるジェイ・グレイドンと凄腕セッション・キーボーデスト、作詞作曲家、兼音楽プロデューサーであるデビッド・フォースターのコンビにパワフル・ハイートーン・ボイスの持ち主のトミー ・ファンダーバーグが合体してできたバンドです。バックを固めるのがTOTOのメンバー、ギタリストのレイ・パーカー・ジュニア、そしてコーラスにビル・チャンプリンやトム・ケリーなどが参加しているといえば、聴かなくともこのアルバムが駄作ではないとわかるのではないかと思います

ジェイ・グレイドンについては、スティーリー・ダンのセッションに参加していたぐらいで当時あまり詳しく知りませんでした。一方のデビッド・フォスターは、1978年に彼がプロデュースしたHALL&OATESの“赤い断層”というアルバムで非常にモダンな音作りをしていたとの印象があり注目していました。彼はHALL&OATESの次のアルバムもプロデュースを手掛け、後年彼らが大ブレークする道筋をつけました。またその後シカゴが彼のプロデュース(CHICAGO 16, 17, 18を担当)によって生きを吹き返したのも有名な話です。

まあ、とりあえず聴いてみてください。

Stranded - Airplay (1980)

出だしの高音でのコーラスに驚かされます。

After The Love Is Gone - Airplay (1980)

E,W&Fにこの曲は提供され、大ヒットしました。

助手:博士! なんとか担当者と交渉し、電気、ガスと水道はとりあえず1ヶ月継続できることになりました。。

博士:でかしたぞ。1ヶ月以内に金策をなんとかすれば良いのじゃな?

助手:その代わり、向こう30日は毎日カップ麺で凌がなくてはなりません。

博士:カップ麺は宇宙食のようなものじゃ。問題はない。これぞ”原始からモダンへの回帰”と言えるのう。

と1日で笑顔を取り戻すことができた博士でした。続く

注;ジャケットの写真はジェイ・グレイドンとデビッド・フォースターの二人だけで、トミー ・ファンダーバーグは写っていません。