CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

地味なバンドも聴いていく、その2

2024年04月11日 | BRITISH ROCK

1976年、イギリスのデッカ・レーベルからデビューした大型新人、ジョン・マイルズ。ファースト・アルバム、Rebelとシングル・カットされたMusicがイギリスのチャートでそれぞれ9位・3位と見事大ヒットさせた。

本日は彼の1978年のサード・アルバム、Zaragonでも。

(アメリカではアリスタ・レーベルと契約を結ぶ)

ジャケの印象ではスペース・オペラ的プログレかな?と思いきや結構ポップでメロディアスな曲が収録されているアラン・パーソン系サウンドですかね。またこのアルバムではオーケストレーションを廃したシンプルで飾り気のないバンド・サウンドで制作されている。

ただチャート的には残念ながら全英47位と順位を落とし、またアメリカではチャート・インしなかったことから、長い間CD化されなかったが2016年にようやくCDで登場した幻のアルバム。

個人的には歌は上手いし演奏もソリッド、悪くないと思うけれどなんで売れなかったのかな?


地味なバンドも聴いていく

2024年04月10日 | West Coast Rock

元ピュアー・プレイリー・リーグのクレイグ・フラー、元ブラッド、スウェット&ティアーズのスティーブ・カッツ、元ベルベット・アンダーグラウンドのダグ・ユールにSSWのエリック・カズらが合体して誕生したグループがアメリカン・フライヤー。

まあスーパー・グループと呼ぶには少々役者不足かもしれないが、彼らのデビュー・アルバムはジョージ・マーチンがプロデュースした1976年のセルフ・タイトル・アルバム、American Flyerだった。またそのアルバムにはエリックとリビー・タイタスの共作でリンダ・ロンシュタットがカバーしたLove Has No Prideも収録されていて、知る人ぞ知るって感じで当時音楽雑誌なんかで取り上げられていた記憶が… 結果、全米チャート80位と小ヒット。

本日はその翌年に出た彼らの第二作でもあり最終作となった、バンドとケン・フリーセンなる人物との共同プロデュースによるSprit Of A Womanでも。レコーディング・セッションにはリンダ・ロンシュタット、JDサウザー更にサックス奏者のボビー・キーら有名どころも参加したそうな。

ただ本作は残念ながらほとんど話題にも登らず、全米チャートも171位と大幅に後退してしまった。ちょうどその頃彼らを引っ張り出したユナイテッド・アーティスト・レーベルの社長が交代し、新社長からは以前よりサポートが受けられなかったこともその原因のひとつかも...

改めて聴いてみるとAOR路線の上質なフォーク・ロックでいい感じ。

ウエスト・コースト系のロックが好きなら気にいるかも。

 


バカ売れする前のそこそこ売れていた頃のハート

2024年04月09日 | AMERICAN ROCK/POPS

1976年マイナー・レーベルのマッシュルームからアルバムを出しそこそこヒットしたもののセカンド・アルバム制作中にレーベルとトラブルがあり、その後大手レーベル、エピック傘下のポートレイト・レーベルと契約。

1977年から1980年までに出した3枚のアルバムが結構売れたのでレーベルは鉄は熱いうちに打ての如くベスト・アルバムを編集することに。

1980年にGreatest Hits/Liveのタイトルで2枚組のLPが出た。1枚目はスタジオ音源で2枚目はライブ音源をまとめた変則的なアルバムとなった。

お目当てはやっぱりライブ録音のツェッペリンのRock And Rollのカバーですかね。

アン・ウイルソンの迫力あるボーカルにノック・アウト。


ポスト・ブルース・バンド

2024年04月08日 | BRITISH ROCK

本日はフリートウッド・マックでも。

初期はブルース・バンドのイメージが強かったが、1969年レーベルをリプリーズに変えて再出発も、バンドのリーダー格のピーター・グリーンが移籍第一作のアルバム、Then Play Onを出したのちバンドから脱退。

残った4人組となり新たな音楽活動の方向性を見出すベくアルバムの制作を開始、翌年に完成したアルバムがKiln House。特に2人のギタリスト、ジェレミー・スペンサーとダニー・カーワンらがイニシアチブをとり、彼らのポップな完成を注入してかってのブルース・バンドのイメージからの脱却を図った。

(記載はないが、後にバンドに加入するクリスティーン・マクヴィがゲストでバッキング・コーラスで参加)

もちろん後のボブ・ウェルチ在籍時代や、更にその後のリンジー・バッキンガムとスティービィー・ニックスらが加入した時と比べるとかなり地味に聴こえるかもしれないが、演奏もしっかりしているしその良さはじんわりとやってきて飽きがこない。

メンバー全員が英国出身なのに完全にアメリカン・バンドと化した新生マック、いいね!


爽やかって感じはないけれど…

2024年04月06日 | Wishbone Ash

先日ウィシュボーン・アッシュのセカンド・アルバム、Pilgrimageを久々に聴いてみて結構良かったので、二匹目のドジョウを狙って本日は1973年の彼らの4枚目のアルバム、Wishbone Fourを取り出してみる。

彼らの4枚目とシンプルに命名されたこのアルバムは、看板のツイン・リードを前面に出したアップ・テンポなロックとゆったりした英国調フォーク・ロックが混ざり合う緩急を付けた構成を持っている。

前作のArgusの様なストーリー性を持ったコンセプト・アルバムでは無く、難しいことは考えずにそれぞれの曲を流れのままに味わって行けばいいのかも。

アメリカン・バンドには決して出せない翳りの様な味わいがそこにある。


爽やかウエスト・コースト・ロック

2024年04月05日 | West Coast Rock

ウエスト・コースト・ロックを象徴する爽やかさの見本とでも言うべきアルバムがこれ!

アメリカの1975年に出たGreatest Hits-History。

1972年のデビュー・アルバムから通算5枚目までのオリジナル・アルバムから選曲。しかもHolidayとHeartの2枚のアルバムをプロデュースしたジョージ・マーチンはこのベスト・アルバム制作において初期3作から選曲された曲も全てリミックスした事によって、アルバム全体に統一感がもたらされた。

アルバムは全米チャート3位だったが、アメリカだけで400万枚以上売れた大ヒット・アルバム。

これ聴きゃ、嫌なこと忘れて心癒されますよ。


ギター・ロック・バンド、その2

2024年04月04日 | American Hard Rock

ギター中心のロック・バンドでもイギリスとアメリカでは芸風が大いに異なる。

能天気などと形容する怒られるかもしれないが、細かいことは気にせず明るくガンガンとノリの良いギター・リフを弾きまくり、爽快感が漂うアメリカン・ロック。

本日は1973年のモントローズのデビュー・アルバム、Montrose(ハード⭐︎ショック!)でも。

ロニー・モントローズのハードなギターと後にヴァン・ヘイレンの2代目ボーカルとなるサミー・ヘイガーのパワフルな歌いっぷりが売り。

これ聴きゃ、嫌なこと忘れてすっきりしますよ。


ギター・ロック・バンドでも

2024年04月03日 | Wishbone Ash

本日は1971年のウィシュボーン・アッシュのセカンド・アルバム、Pilgrimage(巡礼の旅)。

                          (UK盤で聴いてみた。)

1曲目のVas Disや曲目のThe Pilgrimはプログレとジャズがミックスした様なインスト系ロック(スキャット付き)でクールな展開、そしてブギウギ系ブルース・ロック2曲とフォーク系が3曲(内2曲はインスト)とアルバム全体としてのバランスはうまく取れている様に思える。

シングル・ヒットするような曲は収録されていないものの1枚目のアルバムとの違いを見せようとかなり攻めた感じ。

おかげでデビュー・アルバム(全英29位)よりチャートは全英14位と上昇し、ウィシュボーン・アッシュ此処にあり!なる認知度を得たのではないかと。


四それとも五?

2024年04月02日 | PROG ROCK

本日は五大プログレ・バンドの一角を占めるジェネシスでも。

ピーター・ガブリエルとスティーブ・ハケットらが抜けトリオになったジェネシスはプログレ・ポップ路線で快進撃を続けピンク・フロイドは別格としても特に北米での連続した売り上げが半端なかったね。

てな事で1999年に出た彼らのベスト・アルバム、Turn It On Again, The Hitsでも聴いてその一端を覗いてみる事に。

このコンピCDアルバムは全18曲の収録でその全てがシングル・カットされ欧米両地域でそこそこのヒットを収めている。その中心は80年代から90年代初期にかけてのトリオ時代のものが15曲で、残りはピー・カブ時代の2曲(そのうち1曲はトリオで再録)とフィル・コリンズ脱退後の最終アルバムに収録された1曲。

欧州系の翳り系のプログレではなく80年代を象徴するテクノ・ポップって感じでその弾けたキャッチーさがアメリカで受けたのだろうか。

それ故同じ英国出身のジェネシスではあるが彼らの全盛期の芸風が他のプログレ・バンドとは少し違うんじゃないのって事でクリムゾン、イエス、ELPとフロイドによるプログレ四天王って括りで今でも語られるのかも…


Fandangoで行こう!

2024年04月01日 | American Hard Rock

1973年の前作、Tre Hombresの全米8位と大ヒットを受けて1975年に地位固めと言える4作目のアルバム、Fandango!を出したZ Z Top。

このアルバムも全米10位と大ヒットしテキサスのローカル・バンドから全国区へと。

ライブ録音とスタジオ録音が片面づつ半々の変則アルバムではあるが、売りはやっぱり彼らの熱狂的なライブの触りをぜひ味わってもらおうって意図ですかね。

今日から4月。気温も上がって春真っ盛り。

ワイルドになったオイラはストレートで泥臭いテキサン・ロックでFandango(馬鹿騒ぎ)!