立春 を迎え寒さがやわらぎ梅の花がぽつぽつ咲き始めました。
渡り鳥の北帰行など生き物たちが春支度をはじめる頃ですが、
冬も終わりに近づき、野山の食べ物も少なくなっています。
何もないように見える枯れ野原でホオジロが草の種を食んでいました。
厳しい冬に耐えてきたホオジロの姿は尊く愛おしく感じられました。
私には「粗末なものを食べてかわいそう」とは思えないのです。
餌でおびき寄せて写真を撮る行為は、野生の生き物に対して敬意を欠いているように思えます。
なんら規則があるわけではないし 信条や流儀は人それぞれ
「小さく弱きもの」に「食べ物を与え世話する」のは一見、善行のようにも思えます。
矛盾する気持ちを抱いた時、決まって思い出すのは、松田道夫さんの言葉です。
◆なぜ、餌付けを悪いと思わないのか
≪野鳥観察情報≫ デジスコドットコム デジスコ通信 バードウォッチングのミカタ 松田 道生氏
http://www.digisco.com/mm/dt_63/toku1.htm
『野鳥写真は、自然のなかの野鳥をありのまま、とらえることに徹して欲しいのです。
餌でつり、声でだましてまで写真を撮るべきではないです。
餌付けをして安易に写真を撮ることに比べたら、自然のままに撮影することの方が、はるかにたいへんです。
その苦労が、作品に現れるという自負を持って野鳥写真を楽しんで欲しいと思います。』
ホオジロ(頬白)Meadow Bunting 全長約17㎝
スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
今日も最後まで見ていただきありがとうございました。