♪ピヨピヨ ピヨピヨ ピヨピヨ♪ ♪ピヨピヨ ピヨピヨ ピヨピヨ♪
ピコピコサンダルを履いた幼子のような音が繁茂したハス池から聞こえてきます。
じっと動かずに目を凝らすと、大きなハスの葉の間にカイツブリのヒナたちが。
親鳥は繰り返し潜水して獲物をとってきてはヒナに与えています。
獲物は小さなアメリカザリガニ! まだ殻も固くなっておらず
カイツブリのヒナでも苦労せずに食べられそうです。
続けて二度、奥の体の大きなヒナがザリガニをもらいました。
手前の小柄なヒナは、いまにも泣き出しそうに見えました。
ハスのつぼみの陰になってしまい、親鳥の姿は見えませんでしたが
今度は、手前の小さなヒナがザリガニをもらえました。
せっかくもらったザリガニを池に落としてしまいました。
ちゃんと食べられたのかな? 葉の陰になって見えず。
目の上の白い模様が「たれ眉毛」みたいで、悲しげに見えてしまうチビちゃんでした。
カイツブリ(鳰)Little grebe 全長約26㎝
カイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属
生命力旺盛な外来種・アメリカザリガニは、日本各地の淡水域で深刻な被害をもたらしています。
アメリカザリガニによる被害は、大きく分けて3つ。
〇在来の水生昆虫を捕食したりや水草を切ったり (生態系への直接的な影響)
〇アメリカザリガニがある生き物が絶滅させると、その生き物をよりどころにしていた他の生き物も絶滅してしまいます。
(種間相互作用、生態系全体への影響)
〇在来種への病気の媒介
アメリカザリガニが既に蔓延している水域でも、捕獲を続けて低密度状態にしたことにより、
水生生物(カエル類、魚類、水生昆虫類、水生植物)が劇的に回復した事例が報告されているそうです。
〈引用:環境省のHPより アメリカザリガニの生態系等への影響≫
◆アメリカザリガニ 何が問題なの?水草、全部切る??
https://www.env.go.jp/nature/amezari_mondai.html
カイツブリたちもがんばってアメリカザリガニを捕食しています。
くれぐれもアメリカザリガニを池や川に放つようなことはしてはなりません。
いま現在飼育しているアメリカザリガニがいたら、最後まで責任を持って飼いましょう!