公園の池に、一羽だけオスのホシハジロが居残っていました。
潜水や羽ばたきをほとんどしないので、翼あたりに怪我を負っているのでは…と考えていました。
春先にはけだるそうに目をつぶって水面を漂っている姿が目につきました。
池の畔でハトやスズメにパンの欠片を与える人のそばにいるのを何度か見かけました。
うまく餌を獲ることができず、人間に頼っていたのかもしれません。
木陰のほとんどないこの池で、日本の暑い夏を越せるだろうか?と気になっていました。
最後に姿を見た6月初旬のこの日は、何度も長く潜水をして、
赤い瞳にも力がみなぎっているように見えました。
その数日後、公園の池に行った時、ホシハジロの姿は消えていました。
おそまきながら、北へ向けてひとり旅立ったようです。
柔軟な体でうらやましい、と眺めていましたが、
いま思えば、旅立ちに備えて、念入りにストレッチをしていたのかもしれません。
ホシハジロは、少数ながら北海道でも繁殖しているそうです。
たった一羽で大陸北部へ渡るのはむずかしくても、
同じ日本の北海道なら無事にたどりつけるのでは、と思っています。
※6月下旬、ホシハジロがまだ公園の池に留まっているのを見つけました。
前回の観察時には岸辺に上陸していたのでしょうか。
あるいは、公園内の別の池への移動などほんの短い距離なら飛べるのかもしれません。
この池で夏を越す可能性が大きくなってきました。
ひきつづき7月のホシハジロの様子も機会をつくって見届けていきたいです。
ホシハジロ(星羽白)全長 約48㎝
今日も「気楽に鳥&撮り歩き」を見てくださってありがとうございます。
↓ポチッと押して頂けると励みになります。
どうぞよろしくお願いします。